コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
中学生になり、新しいことがたくさん増えた。
新しい学校。初めての制服。
慣れないことがたくさんあって不安な中、唯一頼れるのは小学校からそのまま上がってきた友達だった。
私の中学校は、自分の通っていた小学校とそのまま繋がっており、外部からは転校生2人と友達がいなくなるなどはあまりなかった。
6年生でよく喋っていた男子の友達とも同じクラスになり、小学校6年間ずっと同じクラスだった子とも同じクラスになった。
また一緒に喋ったり遊んだりできて楽しかった。
制服は持っているどころか履いたことすらなかったスカートだったので不愉快極まりなかった。
男子にも「あれ?お前って女子だったのw」
などと軽く言われたこともあったが、いつものことなので気にすることはなかった。
だが、ある日の帰り道、友達N(名字)にこんなことを言われた。
「お前って、トランスジェンダーだよな」
周りの友達は友達Nに共感した。
ちがう。絶対にそんなことはない。
と思った。
言おうと思ったことが言えなかった。
そしてたいして否定するわけでもなく、
「ちがうよ」としか言えなかった。
言ったら悲しくなるから。
自分で自分を傷つけることになるから。
私は私でありのままに生きていたいだけなのに
私は男子ではない。そう言いたかった。
言えなかった自分とトランスジェンダーという言葉が頭をよぎり目の奥が熱くなった。
幸い皆自転車に乗っていたため、こぼれ落ちた雫は見えていなかったようだった。
きっと友達Nも本気で言ったつもりはなかったのだろう。だがその言葉の攻撃力は抜群。
一突きで私の心をねじり潰した。
泣きそうになりながらも笑顔という仮面を被り直し、そこでみんなと別れた。
家でも家族に心配されないように、泣くのを必死になって我慢した。
ー お前って、トランスジェンダーだよな。
なぜ、決めつけたのだろう。
なぜそう思ったのだろう。
私がトランスジェンダーといつ言った?
考えても分からない。
少し男子みたいな性格だったとしても、それを障害だと言われるとは思ってもいなかった。
その後数日同じようなことがつづき、自殺も考えた。
最期にダメ元で友達Nに
「男子とかトランスジェンダーとかっていうのやめて」
とLINEで連絡した。
数分後「わかった」との返事。
予想外の返事だったので驚いた。
考え直して、もう少し様子を見てみることにした。これでようやく苦しみから開放される、
そう思っていた。
トランスジェンダー発言は減り、
また楽しい会話が続いていた。
が、二学期に入り、また少しずつ発言に引っかかる点が見えるようになった。
やめてくれるならとても嬉しい。
むしろやめて欲しい。
だけど、決めた。
自分は自分の考えで生きていく。
周りに左右されることのない強い心を持って、自分のみちを進めるようになりたい。
それをサポートしてくれる人は、家族だけでなく周りの人誰もがとも言える。ここに出した、友達Nもそうだ。
みんなにこれからも伝えたい
「いつもありがとう。」
この物語を見てどう思ったでしょうか。
周りに左右されることなく生きていますか?
今辛い人や周りに苦しんでいる人はいますか?
自分の意思で生きることはこれからも大切になると思います。この物語で誰かの役に立つ、考えを変えるきっかけなどになり、
幸せを手に入れることができることを祈ります