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腐ンドレ(🦉💛メイン)

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腐ンドレ(🦉💛メイン)

47 - 右左 微千左 深夜のワルイコト

♥

190

2026年01月12日

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⚠️注意⚠️

飯テロです!!!

右左と微千左とか言ってますが、右左要素もほぼ皆無


それでも良い方どうぞ!!






左手「……ん゛ん、」

深い夜。左手は鈍い腰の痛みとジリジリと中で主張してくる喉の痛みで目を覚ました。両隣にあるはずの温もりは片方にしかなく、それは自分よりも小さかった。

左手(兄貴は……?)

右手か居たはずの場所に手を伸ばせば微かにまだ暖かい。

左手(トイレか)

ぐぅ~……

両隣に湯たんぽが居ないせいで少し寒さを感じながら、もう一度寝ようと目を閉じた瞬間誰かの腹が鳴る。

鳴ると同時に左手に空腹感が襲った。

左手(……腹減った)

また鳴りそうな腹を押えて、右手のスペースまで使って大の字に寝転ぶ。そしてキッチンの棚の中を思い出した。

左手(そういや、キチンラーメンあんじゃん)

棚の隅に置かれた個包装のチキンラーメンを思い出してそれを目指してキッチンへ向かおうとする……がベッドから降りた途端に長時間の行為のせいで足に力が入らなく、床に座り込んだ。そして生足に伝わる床は氷のように冷たい

左手「くっそ……」

左手(あいつら抱き潰しやがって……ズボン履いてねぇし)

千トを起こさない程度の声量で暴言を吐きながら空腹に耐えてベッドに戻ろうとすると部屋の扉が開く。

右手「……左手?」

左手「あ、クソ兄貴ズボン履かせんのサボりやがったな、さみぃんだけど」

右手「すみません、でもなぜ床に……?」

右手がクローゼットからズボンを出しながら問いかけた。双子というのはこういう時に便利だ、たとえ相手の物だろうと顔も背丈も体格も似てるため着ることが出来る。

左手「腹減ったから…ワルイコトしようとしてた」

右手「……あぁ夜食ですか、作りましょうか?」

ズボンを左手に差し出し座った状態で器用に着ていくのを眺める。

左手「それまじ?」

右手「夕飯の後に運動すれば空腹になるでしょう。私も少し…」

左手「俺より動いてるくせに俺の方が体力消耗してんのなんか腹立つ…まいーや、 」

左手「とりまキッチン連れてって♡」

右手「まったく…」

そう言って両手を伸ばして抱っこを要求する左手。右手は伸ばされた両手の脇に腕を入れ、膝の後ろを支えて姫抱きをした。

左手「兄貴ダイターンw」

普段夜食を食べない右手が作ってくれて…ましてや食べるなんて言い出したのが面白いのか上機嫌でリビングまで運ばれていく。

左手「さーんきゅっ、あそれ取って」

ソファに降ろしてやると、テーブルの上に畳まれて置いてあったブランケットを指さして寄越せとジェスチャーする。

右手「はいはい」

右手「…で何がいいんですか?」

ブランケットを左手に渡してから腕を捲りあげてそう聞く。

左手「チキンラーメン、味噌バター食いたい」

右手「分かりました」

そう言うとキッチンの方へパタパタとスリッパを鳴らして歩いていく。その間左手はもらったブランケットを膝にかけながら端末をいじる。

右手(寒いですね…)

キッチンには暖房の風があまり届かなく、室内だというのに息が白い。

3つあるIHコンロの1つには既に中サイズの鍋が置かれていて、中には昨日の夜の味噌汁が入っている。新しい鍋を用意して中に水を目分量で入れてから、残りの味噌汁を同じ位の比率になるように注いでいく。ほのかに香る味噌が右手の鼻腔をくすぐった。

注ぎ終えればその鍋を火にかける。

左手「あにき〜、コーンってあったっけ」

右手「ちょっと待ってください」

天井に着いている棚を開けて中を見る。ツナやさば味噌などの缶詰をどかして奥を見るとコーンと書かれた缶詰が積み重なっていた。1つを手に取って左手に見せる。

右手「ありますよ」

左手「まじ?神すぎる、入れてくんね?」

右手「分かりました」

左手「よっしゃ、流石にコーンまで入れるのは大罪すぎ♪」

謎のキメ顔でそんなセリフを吐く左手に呆れたような、でも優しい微笑みを向けながら見つめる。すると鍋からグツグツと音がしてきた。沸騰したのだろう。

鍋の蓋を開けると湯気がふわりと右手の顔を包み込む。キッチンが寒すぎる故に右手はそれが心地よかった。同時にキッチンから味噌とバターの芳ばしい香りがリビングに、左手の方へ広がってくる。まるでその暖かく優しい香りに包まれているようだった。

左手(いい匂い…)

ぐー…

左手「あ」

いい匂いに釣られて左手の腹の虫が鳴いた。

右手「…ふふ、もうすぐ出来ます」

左手「笑ってんじゃねーよ」

左手の照れ隠しを聞きながら鍋に麺を入れて、3分のタイマーをセットする。

楽しみな用事までの日にちが長いように、美味しいものができるのを待つ時間は実際の時間よりずっと長く感じられる。

ぼーっと待っているとタイマーがピピピッと規則的な音で右手の意識をラーメンに戻す。

鍋の蓋を開けて、丼に麺と汁を移す。キッチンの照明に照らされたそれはキラキラと輝いていて思わずヨダレが出てしまいそうなほど魅力的。

適当に置いておいたコーンの缶詰を手に取って蓋を開ける。水気を切ってから箸でコーンをほろほろと麺の上に乗せていく。

丼と箸とレンゲをお盆の上に置き、零さないように慎重に運ぶ。

右手「はい、できましたよ」

左手「さんきゅ…うまそ〜、この時間のラーメン最高だわやっぱ」

左手「いただきます」

右手「召し上がれ」

右手がそう言ってから1口より多めに取って軽く冷まして口いっぱいに頬張る。熱くて仕方ないがこれが良い。右手達のせいで汗をかいたのでその分の塩分が特段に美味しく感じる。またその塩味がコーンの甘味を引き立てていて、そのふたつを包み込むようなバターがたまらない。

左手「〜!!うま…」

右手「それはよかったです」

左手「兄貴は何食うの」

右手「そうですねぇ……牛乳があったのでそれで作ろうかと」

左手「1口やるから1口ちょーだい」

右手「分かりました、ですが絶対1口くださいね」

左手「兄貴って食い物のことになるとガキだよな…」

左手が1口目を食べるのを見届けてから右手はまたキッチンへもどった。可愛らしい取引に少し心を弾ませながら自分の分を作る。

慣れた手際で水と牛乳を同じ比率で注ぎ、火にかける。沸騰してきたら麺を入れて先程と同じように3分のタイマーをセットする。

左手「兄貴〜、水ちょーだい」

熱くてしょっぱい物を食べている時は水が欲しくなる。右手は適当なコップを2つ出して、片方に水を注いで持って行ってやった。

その間にも時間はすぎていてさっきしかけたタイマーが鳴る。

左手の物とは少し違う、牛乳の優しい匂いが右手の鼻を通って全身に広がる。

丼に移したそれにブラックペッパーをかけて、さっき出しておいたコップに水を注ぐ。お盆にそれらと箸とレンゲを置いてリビングに行った。

はふはふ とまだ冷えない麺に格闘しながら食べる左手の隣に腰を下ろす。

左手「ん、…、うまそ」

咀嚼して、麺を飲み込んだ左手が右手の前に置かれた丼を見て目を輝かせる。

右手「1口どうぞ」

左手「いいよ、兄貴のだろ先食えよ」

右手「じゃあ…」

箸で1口分を取り、息でよく冷ましてから啜る。チキンラーメンの塩味が牛乳でマイルドになり、そこにブラックペッパーの刺激が追加されることでもう一口…と箸が進みそうになった。が、ぐっと堪え左手に丼を寄せる。

左手「いただきまーすっ」

右手「あ、取りすぎないでくださいね」

左手「へぇへぇ分かりましたよ」

右手が食べた半分とちょっとほどの量を取って頬張る。その瞬間、珍しくも分かりやすく左手の顔が緩んだ。

右手「……ふ、左手は意外と分かりやすいですね、食に関してだけ」

左手「うるせ、兄貴もだろ」

右手「…、左手のも1口ください」

左手「話題逸らしやがったな、ん」

言い返しながらも丼を寄せてくれるのは左手の性格が出ている気がする。

左手が取ったのと同じ程の量を取ってまた冷ます。作ってから時間が経っているので少し冷ましてすぐ食べることが出来る。

右手「……」

左手「…ぶはッッ、兄貴の目がガキみてぇに輝いてる」

右手「うるさいです」

左手「はは、ごめんって、やっぱ兄貴は飯のことになるとガキだなぁ」

右手「左手の分まで食べますよ」

左手「やめて」

脅すように左手の丼に箸を近づけると守るように引き取られて行った。

そのまま談笑をしながら2人でスープまでを平らげる。

左手「ふ〜……あったか」

右手「ですね」

左手「なぁ兄貴、千トには内緒で洗い物も歯磨きもサボってこのまま寝ねぇ?」

右手「ですが……」

左手「大丈夫だって、1日位サボっても死なねぇし、ガキの頃なんて全然させて貰えなかったろ」

左手「洗い物は……早起きでもして先に片付けりゃいい」

いたずらに微笑んで右手に擦り寄りながらそんな提案をする左手。

右手「……絶対洗い物手伝ってくださいね」

左手「お!兄貴今日ノリいいじゃん」

右手「今日だけです、もう歩けますよね?」

左手「え〜まだ腰痛いんだけどどっかの誰かさんたちのせいで」

右手「……」

お前らのせいだとまた笑みを浮かべたまま右手の顔に鼻が着くほど近づく。

右手「はぁ、行きますよ」

呆れ半分、愛おしさ半分の愛ある溜息をつきながら姫抱きで寝室まで連れていく。温まった身体は冬の廊下もへっちゃらだった。

千ト「んぅ………めてくん、…ゆんでくんが…いじめて………」

左手「夢の中でも俺らと一緒に居やがる」

ボリュームを抑え、掠れた声で呆れたように言う。その表情には呆れだけではないなにかが含まれていた。

右手「ですね」

右手も同じく。

左手を真ん中に寝かせて、その隣に右手が入る。

千トの体温で暖まっている布団の中は天国のようで、内側から暖まっている双子を次は外側から暖めてくれた。

人間は満腹と温もりという条件が揃えば眠くなる。2人は軽く会話をしてから眠りについたのだった。






深夜にワルイコト(夜食)をする平和な双子が描きたかった!!!

夜食がテーマの話なので食べ物に関する描写に力を入れてみたのですが、どうですかね……。文章から匂いや味が伝わってくれると嬉しいです💓

ちなみに!!出てくるレシピは本当にチキンラーメン公式様から出ているので皆様もぜひやってみて下さい😘くっそ美味いです

この作品はいかがでしたか?

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コメント

6

ユーザー

まじで…この小説見つけて良かったと思っています。更新してくれて本当にまじでガチでありがとうございます。

ユーザー

すきでぇぇぇぇぇす!! わ、ワルイコトって!勘違いしちゃうでしy(殴

ユーザー

多分初コメです!! 内容とは関係ないのですが言語化が上手すぎてびびりました… 右手くんと左手くんの夜食シーンは需要がありすぎる

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