テラーノベル
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お泊まり会の翌日。
らぴすは、いつメンと一緒に家へ帰ってきた。
莉犬「らぴぴ、また遊ぼうね!」
らぴす「うん、莉犬くんもまたねぇ!」
てると「らぴらぴ、ちゃんと休んでね!」
らぴす「てるとくんも!」
やなと「らぴす君、また連絡する!」
らぴす「うん!」
はりま「らぴす君、楽しかったね!」
らぴす「すっごく楽しかった!」
まぜ太「じゃあな。」
らぴす「まぜたくん、またね!」
いつメンが帰っていく。
らぴすは最後まで手を振っていた。
らぴす「またねー!」
そして。
らぴすがゆっくりと自宅の玄関へ向かう。
らぴす「ただいまぁ」
返事がない。
らぴす「あれ?」
もう一度。
らぴす「ただいまー!」
すると――
ガチャ。
扉が開いた。
心音「おかえり、らぴす。」
らぴす「しおにぃっ!」
心音はらぴすの顔を見る。
その瞬間。
ぎゅっ。
らぴす「わぁっ!」
心音「おかえり。」
らぴす「しおにぃ、」
心音はらぴすをぎゅっと抱きしめた。
らぴす「ちょ、ちょっとぉ、」
心音「……。」
らぴす「しおにぃ?」
心音「……。」
らぴす「どうしたの?」
心音「ちゃんと帰ってきてくれてよかった。」
らぴす「え……。」
心音「昨日からずっと心配だった。」
らぴす「大丈夫だよ?」
心音「分かってる。」
らぴす「じゃあ……。」
心音「でも心配する。」
らぴす「……。」
心音「らぴは俺の大事な弟だから。」
らぴす「しおにぃ……。」
らぴすが小さく笑う。
らぴす「ただいま。」
心音「おかえり。」
そこへ。
ロゼ「俺もいい?」
らぴす「え?」
ロゼ「おかえりの抱擁。」
らぴす「えっ!?」
らいと「俺も。」
メルト「僕も。」
みかさ「俺もー!」
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らぴす「ちょっと待って!?」
しかし。
遅かった。
ロゼ「おかえり。」
ぎゅっ。
らぴす「ろぜにぃ!?」
らいと「おかえり。」
ぎゅっ。
らぴす「らいにぃまで!?」
メルト「おかえり。」
ぎゅっ。
らぴす「めるにぃ!」
みかさ「らぴすー!おかえり!」
ぎゅっ。
らぴす「みかにぃまでぇぇ!?」
気付けば。
らぴすは兄たちに囲まれていた。
らぴす「もう!みんな大げさ!」
心音「大げさじゃない。」
ロゼ「本当に心配だった。」
らいと「連絡が来るまでずっと気になってた。」
メルト「ちゃんと眠れたかなって。」
みかさ「体調悪くなってないかなって!」
らぴす「……。」
らぴすは少し黙った。
そして。
らぴす「ごめん……。」
心音「……。」
らぴす「心配かけちゃった。」
心音「らぴす。」
らぴす「ん……。」
心音はらぴすの頭に手を置く。
心音「謝ることじゃない。」
らぴす「でも……。」
ロゼ「心配するのは、らぴちゃんが大事だから。」
らいと「そう。」
メルト「心配させたから謝るんじゃなくて。」
みかさ「心配させてくれていいんだよ!」
らぴす「……え?」
みかさ「だって、らぴすが一人で苦しむ方が嫌だもん。」
らぴすは目を丸くした。
心音「そういうこと。」
らぴす「……。」
心音「辛い時は辛いって言っていい。」
ロゼ「疲れたら休んでいい。」
らいと「無理なら断っていいけん。」
メルト「助けてほしいなら助けてって言っていい。」
みかさ「俺たちがいるから!」
らぴすの目に、少しずつ涙が浮かぶ。
らぴす「……みんな……。」
心音「泣いていいぞ。」
らぴす「泣いてないもん……。」
ロゼ「泣いてる。」
らいと「泣いてんねぇ。」
メルト「泣いてる。」
みかさ「可愛い……。」
らぴす「泣いてないぃ……ムス」
みかさ「可愛い!」
らぴす「みかにぃ!」
みんなが笑う。
その時。
ピコン♪
らぴすのスマホが鳴った。
莉犬 『らぴぴ、無事に帰れた?』
てると 『らぴらぴ大丈夫ー?』
やなと 『体調どう?』
はりま 『疲れてない?』
まぜ太 『ちゃんと休め。』
らぴす「……。」
心音「どうした?」
らぴす「いつメンから。」
ロゼ「見せて。」
らぴす「えっ。」
らぴすはスマホを見せる。
心音「……。」
ロゼ「……。」
らいと「……。」
メルト「……。」
みかさ「……。」
らぴす「な、なに?」
心音「……。」
らぴす「しおにぃ?」
心音「俺たちだけじゃないんだな。」
らぴす「え?」
心音「らぴすを心配してるの。」
らぴす「うん……。」
ロゼ「いつメンも。」
らいと「みんなも。」
メルト「本当に愛されてるね。」
みかさ「らぴすは人気者!」
らぴす「そんなことないよぉ……。」
心音「ある。」
らぴす「ない!」
心音「ある。」
らぴす「ないもん!」
心音「ある。」
らぴす「しおにぃまでぇ!」
兄たちは楽しそうに笑った。
その日の午後。
らぴすはリビングのソファに座っていた。
お泊まり会の疲れが少し残っている。
すると。
心音「眠いか?」
らぴす「ちょっと……。」
心音「寝ていいぞ。」
らぴす「でも……。」
ロゼ「無理に起きてなくていい。」
らいと「寝るのも大事やけん。」
メルト「ゆっくり休んで。」
みかさ「俺たちここにいるよ!」
らぴす「……。」
らぴすは少し迷った。
でも。
ゆっくりと目を閉じる。
らぴす「……おやすみ。」
心音「おやすみ、らぴ。」
ロゼ「おやすみ。」
らいと「ゆっくり寝ろよ。」
メルト「おやすみ。」
みかさ「いい夢見てね!」
らぴすは安心したように眠りについた。
その寝顔を見ながら。
心音は小さく呟く。
心音「……本当に、可愛いな。」
ロゼ「また始まった。」
らいと「溺愛モード。」
メルト「いつものこと。」
みかさ「らぴす大好きだもんね!」
心音「当たり前だろ。」
その声は、とても優しかった。
そして。
らぴすが眠っている間。
兄たちはあることを決めた。
心音「今度、みんなで旅行に行かないか?」
ロゼ「旅行?」
らいと「いいな。」
メルト「らぴすが無理なく楽しめる場所なら。」
みかさ「行きたい!」
心音「じゃあ、計画するか。」
らぴすはまだ知らない。
自分のために。
兄たちといつメンが。
大きな計画を立て始めていることを――。
――続く。
第11話予告
「らぴすのための旅行計画」
兄たちといつメンが集まって、らぴすに内緒で旅行を計画することに!
でも、らぴすはすぐに何かを察してしまって……?
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コメント
3件
うわぁ、第10話めっちゃ良かった…!「おかえり」の一言に込められた兄たちの想いが重すぎて泣いたわ。心音が「ちゃんと帰ってきてくれてよかった」って抱きしめるシーン、グッときた。しかもロゼ、らいと、メルト、みかさまで続々参戦してらぴすが囲まれる光景、可愛すぎて笑った。最後の「おやすみ」で安心して眠るらぴす、尊すぎる…。旅行計画、楽しみすぎる🔥