お久しぶりすぎますねぇ!!いやぁ…思い浮かばん。これは百合でもなくただの自分得物語り。
バン───。
治安の悪いネオン街の狭い路地裏に雨音と銃声が響く。
赤く新鮮な血が床に垂れ、服や壁に張り付いた。
ポケットからスマホを取り出し、電話をかける。
『もしもし。あぁ、殺ったよ。』
『死んださ。一発でぶち抜いてやった。褒めてくれよ?』
『それと後始末頼みたいんだが…』
『あ、駄目?ケチだなぁ…OK。了解』
文句を垂れながら後始末をする。血の汚れと言い生臭さと言い…全てが慣れない。
少しでも気を紛らわす為に煙草に1つ火をつける。
まぁ、雨が降ってるから意味もないが。
でも、雨の匂いで紛れるか。
だが雨の匂いも好きになれなかった。
”あの日”の事が脳裏に焼き付いていて。
少し、過去の話でもするとしようか。
確か…あれは16年前ぐらいの時だった。
私が10歳の時。
その日は一日中雨音が止まなかった。
外に出歩けないや洗濯物が濡れるやでそれは憂鬱な日だった。
それはそれはお母様がお怒りなもんで。
お気に入りの服を破かれたりもした。
…この時点で察した人もいるだろうか。
そう、私はお嬢様である。
それも…”元”の話になってしまうが。
学校では常に1位。
勉強や運動何においてもだ。
それじゃなきゃ手を挙げられた。
母の言うことは絶対。
気に食わなかったら外に出される。
それで…まぁ。逃げ出したってわけ。
外に出された瞬間に走ったんだ。
無我夢中で走ったよ。転んでも関係なしに。
ここから解放されると思ったんだ。
──森を抜け出すとガヤガヤと人の声が頭に響いた。
両手に女を抱いてる男。
地べたに寝転んでいるものや、酒を広げ酔っ払っているもの。
汚い。
下品な街だ。
でも、それが私には自由に見えた。
好き勝手自分のしたいことをしている姿が。
この上ない程羨ましく思えた。
キラキラ目を輝かせていたのも束の間、
家の手下達が声を荒らげ追いかけて来ている。
捕まりたくない。
そう思った時には人と人との間を掻き分け、
狭く暗い空間、路地の裏へと足を踏み入れていた。
(助かった…)
すると──────
ガシッと腕を掴まれる。
「ッ!?お父様っ!!」
「こんな穢れた街に降りてはいけない。」
そんなの悪魔の囁きにしか聞こえなかった。
だって私はここの街で生きたいと思ったんだ。
穢れているのはどっちだ。
子供に自由を与えず手を挙げるだけのお前らの方がよっぽど穢れている。
お前なんかっ─────!
「…え、?」
「おい、殺ったぞ。報酬は弾んでくれよ?」
「お父…様..?」
「ん?…..あぁ、お嬢様ちゃん。これ、あんたのお父さんかい?」
「…えぇ。」
「そう。困ったなぁ..こんな小さい子殺れねぇよ…でも見られちゃったしなぁ…」
1人でぶつぶつと何かを言っている。
最初は驚いたものの、邪魔なやつが居なくなったと思った。
「…お兄さん」
「なんだい?」
「私、貴方のような人になりたい」
「…えぇ??」
「かっこいいわ、お兄さんの持っているものなんて言うの?」
「あ、これ?これは銃って言うんだけど….って、違う!!
あー、お嬢ちゃん…流石に俺のやってる仕事は止めといた方がいい。」
しゃがんだ男と目線が逢う。切れ長で綺麗な黄色の瞳を持った目。
「どうして?」
「んん…どうして?そうだなぁ、お嬢ちゃんにはまだ早いからな」
そう眩く笑い、大きな手で頭をそっと撫でてくれた男に何も言うことが出来なかった。
「そっか…」
「そんな顔すんなよ。」
だが私は行く宛てがなかった。それを分かっていたのか、男は
「俺の仲間と暮らそう。」
だなんて言い、私の手をひいてくれた。
数年後────私が16の頃。
男が死んだ。
私の…元手下に殺されたんだ。
「ねぇ、嘘でしょ…どうして、」
「…はは、ごめんな」
「ごめんっ、私…私のせいで…」
「お前はよくやったよ。」
「そんなことっ…!私まだお兄さんにッ、言いたいこと沢山あるのに!、」
「…そんな顔しないでくれ。ほら、笑って」
そう血塗られた顔ではにかむ貴方の姿が何よりも美しく儚かったと想う。
「うん、」
鼻の詰まる声で短く返事をすると、優しく微笑み力が抜けた。
「ありがとう。」
その声は雨音と共に夜空へと消えていった。
これで過去の話はおしまい。
楽しんでいただけたかな?
それじゃあね。
クゥッッ!大好きです!!こういうの嫌いなやつおるんか?居ないよな??少なくとも私は大好きなんだ…
お久しぶりの小説ご視聴ありがとうございました!それじゃ皆様
良い一日を!!👋
コメント
6件
好き!ウチも百合書こうかな
めちゃ好きなんだが…?! 過去持ってるのもその過去の内容も好きすぎるし…てか小説書くのうまぁ?!尊敬しかない…天才だ…