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「AIの弱点や生体もだんだん分かってきて人の居住地を選びやすくなりましたね…」


太陽が燦々と降り注ぐ青空の下日本は静かに息を吐いた。アメリカ達が一時帰国してから今日でちょうど2ヶ月、今日の午後には会議を行う手筈になっている。


昨日行った電報を使った定時連絡では1番被害が少なかった日本で会議を行うことになった。


「それにしても、皆さんお元気そうで良かった…」


その後も日本はしばらく空を眺めていたが時計を見ると家に帰った。



午後1時、日本は既に会議室の中で自席について他の国々を待っていた。


バン!


大きな音を立てて会議室のドアが開いた。日本が顔をそちらに向けるとそこには2ヶ月前と変わらぬ姿の国々が立っていた。


「日本!来たぞ!」


「日本くーん!約束通り無傷でまた来たよ!」


全ての国が笑顔でまたこの場所で再会を果たした。


「皆さん…!無事で良かった…!!」


日本は感極まってボロボロと泣き出した。アメリカは日本に近づくと日本に軽いキスをして涙を舐めとった。


「何泣いてるんだよ、これからだろ?頑張ろうぜ」


「はい!」



「それでは早速『第1回AI対策会議』を始めます、まずはそれぞれの国の調査結果から発表をお願いします。ではアメリカさんからどうぞ」


国連はそう言うとアメリカにマイクを渡した。アメリカはホワイトボードの横にたってマイクを受け取ると話し出した。


「……というわけで、これだけが俺が自国で得られた情報だ」


「アメリカさんありがとうございました、では次に日本さん、お願い出来ますか?」


「はい、私の方は………」


そんな感じで会議は順調に進んで行った。そして最後にイギリスが発表し終わり国連がホワイトボードに要点をまとめ始めた。


「難しい話もいろいろとと出ましたが要はAIは夜の間は活動が穏やかになる、物理的に止めることが出来る、技術力のある人ならハッキングで止めることが出来るが根本的な解決には至らない…というのがポイントですね、」


キュッキュッとペンを走らせながら国連が言う。そこで何かが引っかかったのかドイツが手を挙げた。


「あ、ドイツさんどうぞ。」


「一般人でハッキングが可能なら俺たちのような技術力の高い国の化身がハッキングすれば何かしら効果があるんじゃないか?」


ドイツのその言葉に日本もハッとした。なぜ今まで思いつかなかったのだろうかと思うほどの名案に見えた。


「そうですよ、私たちならもしかしたらプログラムを止められるかもしれません…!」


「では、早速決行しましょう、ドイツさん方必要なものはありますか?」


国連の質問にドイツたちは答えながらバタバタとハッキングの準備を進めて行った。

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