テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
この物語に、政治的意図・戦争賛美の意図はありません。また、現実とは関係はありません。
旧国が出てきます。
・大英帝国
独自設定もりもり。ここでは北米植民地を形成した1607年から香港を中国に返還した1997年までを『大英帝国』と呼ぶ。
・13植民地
アメリカの兄。だが、アメリカは1607年から現在まで生きているのに比べ、彼は1776年までしか『国の化身』として生きていないので、小学生程度の姿である。
それでも良い方はどうぞ〜!
御機嫌よう。私は『大英帝国』と申す者だ。
突然だが、私のことについて説明しておこうか。私は、国の化身の例外というものなのでね。
…コホン。私は、イギリスという国の化身の『思念体』の一部。まあ、イギリスの大英帝国時代の性質が擬人化した、と言ったら分かりやすいかもな。変なものだよ。ただでさえ国の化身自体が、国の擬人化のようなものであるのに。そして私は、あくまで『思念体』。幽霊のような者だ。まあイギリス本人や一部の者には見えるが…。法則性が不明なのだよな。
…さて。私の説明はこの程度でよろしいかな?
このような性質を持つ私だが、最近…いや、それだと語弊があるな。昔から、ずっと頭を悩ませているものがあるのだよ。観測者の皆。
それは…
我が息子、13植民地についてだ。
ああ、あの、アメリカの兄の事さ。
元気過ぎるからかって?いや、違う。むしろ真逆だ。
…人との関わりが無さすぎるんだよ。
正確に言うと、ネガティブ思考、と言うのかな?それとも、コミュニケーション障害とでも言うのかな?そのような感じなんだ。まるで、弟に陽の力(成分…もかな?)を全て吸いつくされたように。まあ、これは見に行った方が早いだろう。
付いてきてくれるかな?皆。
さあ、ここだ。ヴェス…ああ、彼…13植民地の事さ。
『アメリゴ・ヴェスプッチ』と言う人間を、皆はご存知かな?簡単に言うと、コロンブスらが発見した土地が『アジア』ではなく『新大陸』と気づいた者。そして、アメリカと言う国の由来となった者だ。そこからとって、ヴェス。
…おっと、失礼。余談だったな。まあ良い。ここからはもう、ヴェスと呼ぶことにしよう。
そのヴェスなんだが…。
大英帝国が、ドアを開ける。
「お…お父さま…お帰り、なさ…ぃ……」
貴方を見て、ヴェスの様子が変わる。
正確には、青ざめていった。
「ぁ…人…げん…さん……」
ヴェスは、部屋の隅っこに後ずさりして行った。
こうなってしまうのだよ。…不快に思ったのなら済まないな。ヴェスも、悪意があるわけでは無いんだ。ただ、本当に…人間…いや、『過度な欲望を持つ者』と言うのが苦手なんだよ。
だから、こうして警戒し、苦手が広がっていく。
…許してくれたまえ。仕方のないこと、だ。
「ご…ごめんなっ…さいっ…ぼく…どうしても…人…苦手でっ…貴方は悪くないんですっ…」
ヴェスはこちらをチラチラ見ながら必死に謝ってくる。貴方は大丈夫と伝えた。
「すみませ…ん…ありがとっ…ございます…」
大英帝国は穏やかに笑った後、ドアを閉めた。
と、このような感じだ。だが、珍しいな。こんなに話すとは。調子でも良かったか。
まあ、改善案を頼むよ、諸君。
コメント
1件
読了したよ〜!📖✨ 大英帝国が「思念体」っていう設定、めっちゃ面白いね!本体のイギリスとは別物で、しかも幽霊みたいな存在ってのがもう考察捗る…。 ヴェスくん(13植民地)の怯え方が切ないね…「ごめんなさい」って謝りながら青ざめて後ずさりするのが心にグサッときた😢 元気いっぱいの弟(アメリカ)とは対照的で、陽の力を吸い取られたみたいって表現がすごくしっくりきた。 大英帝国が父として悩んでる姿もエモいし、「改善案を頼むよ」って読者に語りかける構成が新しい!続きでどう変わっていくのか気になるところ〜!🌸
#カントリーヒューマンズ
#イラスト部屋
星桜かい
1,463
#短編集
星桜かい
739
精神疾患持ち
11