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もう40話ですかィ
(深夜・万事屋)
銀時「……おい新八、なんか廊下でガサガサいってねぇか?」
新八「また神楽ちゃんが夜食食べてるんじゃ……」
神楽(別室)「ちょっと!!私じゃねーアルよ!!」
(こたつの影から、黒いしっぽがゆらりと揺れる)
銀時「……おい。……あのしっぽ……見覚えねぇ?」
(ひょこ、と顔を出す小柄な黒猫)
新八「あれ……彩音さんに似てる……っていうか、目が完全に彩音さん!?」
銀時「いやいやいや、似てるとかじゃなくて……本体じゃねぇか⁉︎」
(猫彩音、銀時の方へ歩み寄る)
銀時「……え、ま、待て。近いって。なんだその目。」
(ぴと、と銀時の足元に体をすり寄せる)
銀時(内心)「なんだコレ……猫なのに、彩音の雰囲気そのまんまじゃねぇか……っ」
(猫彩音、ぴょんと銀時の膝に飛び乗る)
銀時「お、おいおいおい!重くはねぇけど!! 精神的に重ぇぇぇ!!」
(猫彩音、銀時の胸元で丸まる)
銀時「……やめろ……その安らいでる顔やめろ……理性が死ぬ……」
(時間経過、こたつ前)
銀時、全く動けず。猫彩音が熟睡中。
新八「……それ、動けないんですか?」
銀時(小声)「動いたら起きんだよ……あと寝息が彩音のときと同じなの反則だろ……」
神楽「撫でたいなら撫でればいいアル。どうせ彩音もわかってないアル。」
銀時「いやっ……わかってないって信じたい……けど多分全部見られてんだよこれ……」
(恐る恐る頭を撫でる銀時)
猫彩音「……(のどを鳴らす)」
銀時(内心)「ぐぅっ……くそ……かわいすぎて死ぬ……っ‼︎」
(夜更け・布団)
銀時は布団を敷いて寝ようとするが、
気づけば横で猫彩音がとととと歩いてきて――
(もそ、と布団に入ってくる)
銀時「お、おい!そこは俺の布団だ!別にもう一枚あるだろ!?」
(猫彩音、無言で銀時の胸に前足を置く)
銀時(小声)「……ずるい……っ」
(小さく頭をなでながら)
銀時「……お前、ほんっと手のかかるやつだな……」
(猫彩音、目を閉じて静かに寝息)
(翌朝)
神楽「おっはよーアル!……って、あれ?」
(布団の中から、寝ぼけ眼の彩音が出てくる)
新八「えっ!?戻ってる!?」
銀時「……うん。戻った。」
神楽「でもなんで布団一緒アル?」
銀時「いやそれは、その……不可抗力というか……」
彩音(真っ赤)「……ちょっと待て、全部覚えてる……」
銀時「……え?」
彩音「全部……膝乗って……撫でられて……布団まで……‼︎」
神楽&新八「ひゅーーーう💢💢💢」
銀時「いや違うんだ誤解だ違うんだ‼︎オレは健全なんだ‼︎」
彩音「健全が私の上で寝られるか‼︎💢」
銀時「寝られねぇと思ってたのに寝ちまったんだよォ‼︎‼︎」
(その後、屋根の上)
彩音「……忘れろ。全部。」
銀時「無理だな。」
彩音「は?」
銀時「忘れようとしても、なんか残ってんだよ。あのぬくもり。」
彩音「……」
銀時「……まぁ、悪くねぇ夜だったけどな。」
彩音(赤面)「バカ。」
(屋根下から新八の声)
新八「だからイチャイチャ禁止だっつってんでしょォォ‼︎‼︎」
私にしては珍しくCパートありますわよ
(万事屋・朝)
神楽「彩音〜、昨日から変なクセ出てるアルよ。」
彩音「は?なんの話だ。」
新八「いや、あの……“日向ぼっこ”してましたよね?玄関で。」
彩音「……(無言で顔をそむける)」
銀時「おまけに昨日は俺の膝の上で寝てただろ。」
彩音「!? あれは無意識だっつの‼︎」
神楽「完全に猫アル。尻尾が見える気がするアル。」
彩音「見えねぇよ‼︎」
(昼・商店街)
銀時「おーい彩音、団子買ってくるから動くなよ?」
(戻ってくると、彩音が魚屋の前でガン見中)
銀時「……何してんだ。」
彩音「……いや、匂いが……」
銀時「やっぱクセ抜けてねぇぇぇ‼︎」
(魚屋のオヤジ)「嬢ちゃん、猫飼ってんのか?」
彩音(動揺)「飼われてたほうです‼︎」
銀時「言い方ァ‼︎」
(夜・万事屋)
(銀時、机で書類中。ふと背後から“もぞっ”という気配)
銀時「……おい。」
彩音(無意識)「……zzz」
(気づけばまた膝の上で寝ている)
銀時(小声)「……またかよ。……まぁ、可愛いからいっか。」
(撫でると彩音の眉がぴくり)
彩音(寝言)「……にゃ……」
銀時「うぉぉぉぉ!!また言ったァァァ!!」
(翌朝)
神楽「彩音、また膝の上寝てたアル?」
彩音「……違う、無意識だ……気づいたら……」
新八「あー、完全に残留猫ウイルスっすね。」
銀時「もはや“膝にゃん依存症”だな。」
彩音「言うな‼︎」
(ふと銀時の顔が少し赤くなる)
銀時「……でもまあ、たまには悪くねぇけどな。」
彩音(赤面)「……は?」
銀時「いや何でもねぇ‼︎」
神楽「お熱いアルねぇ〜。」
新八「いいからもう一回猫になってください、話進めやすいんで。」
銀時&彩音「誰がなるか‼︎‼︎」
(屋根の上)
彩音が夕日にあたってうたた寝。
横で銀さんがあきれながら団子をつつく。
銀時「……結局、猫でも人でも面倒くせぇやつだな。」
彩音(目を細めて)「……アンタにだけは言われたくねぇ。」
(にゃあと猫の鳴き声が響く)
銀時「……幻聴か?」
ぐへへ
40話ありがとな😭