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そこは、大好きな三角の滑り台。
小さなデッキ部分に、ぎゅうっと詰めて、大好きなあの人と座る。
その日。
雨が降っていた。
蒸し暑い夏の空気、生温い雨が身体にまとわりつく。
ゆっくりと触れる、冷えて小刻みに震える手。それが、首をやんわりと包んだ。
『ゆず、どうして、君が、』
大好きな声も震えてる。
雨?
涙?
視界は揺れていて。
そっと力が込められる。
息苦しい。
けれど、戸惑いがあるから。
この意識は途切れていない。
ああ、一緒に流れ星を見つけたかっただけなのに。
初恋の想い出は、首を絞められたこと。