テラーノベル
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クラスメイトの新井碧斗だった。
あまり話したことがないのに名前を呼ばれたのは、私が一人で暇そうにしていたからだろうか。
「こんなところで何してるん?」
「んー、雨宿り」
「傘は?」
教室の入り口からスマホに視線を戻す。
リアルタイムの雨予報を確認してみても、まだやみそうになかった。
「忘れた。新井は何しに来たの?」
「俺は忘れ物を取りに」
「ふーん」
新井の席は私の後ろ。
机から何かを取り出したような気配がした。私はというと、雨予報とにらめっこしたまま。
「池田」
「何?」
「これ貸してやるよ」
机の上に置かれたのは紺色の折り畳み傘。
視線をスマホから上に移すと、新井と視線がぶつかる。
コメント
1件
みぅです🖤 第3話、読ませてもらいました。 雨宿りしてる時に、あまり話したことのないクラスメイトの新井くんが傘を貸してくれるシーン…こういう「何気ない優しさ」って、なんか心臓がギュッてなる瞬間ですよね。スマホから視線を上げた時に、目が合う感じとか、すごくリアルでドキドキしました。 無口で距離感ある二人だからこそ、この小さな出来事がどう響くのか…続きが気になります🌙
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