テラーノベル
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ある日――
事件は突然起きた。
先生「空き教室にタバコが落ちていたそうだ」
先生「心当たりのある奴はいるか?」
教室がざわつき始める。
すると、一人の生徒が口を開いた。
生徒「その空き教室って、翔太がよくいる場所じゃね?」
その瞬間――
一斉に視線が渡辺へ向いた。
💙「……は?」
💙「俺、吸ってねぇよ」
💙「吸うわけねぇだろ」
先生「渡辺、あとで職員室来い」
💙「だから吸ってねぇって!!」
思わず声が大きくなる。
ざわざわと騒がしくなる教室。
疑うような視線。
悔しさと苛立ちで、
自然と目が潤んだ。
その時――
💚「翔太は吸ってません」
静かだけど、 よく通る声。
教室の空気が止まる。
💚「心当たりのある生徒がいます」
💚「なので、先生方もご協力お願いします」
阿部の言葉に、
ざわついていた空気が少しずつ落ち着いていった。
──────────────
放課後――
💚「ちょっと話そ」
💚「生徒会室、来て」
💙「……」
静かに手を引かれる。
あれから翔太は、
ずっと元気がなかった。
──────────────
生徒会室。
💚「言っただろ」
💚「日頃の行いが大事だって」
💙「……」
俯いたまま、 何も返さない。
💚「何も言い返さないの?」
そう言って顔を覗き込む。
その瞬間――
ぽろり、と。
渡辺の目から涙が落ちた。
💙「……お前が」
💙「吸ってないって言ってくれて」
💙「……助かった」
掠れた声。
💙「どうにかなりそうだった……」
悔しそうに拳を握りしめる。
その強張った身体を解くように、
阿部はそっと抱き寄せた。
💙「……っ」
突然のぬくもりに、
渡辺の肩が小さく震える。
💚「これで、ひとつ借りができたな」
💙「はぁ!?」
💙「くそ……離せっ!」
たいち
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けれど、阿部の腕は緩むどころか、さらに強くなる。
💙「……おいっ」
💚「……もう少しだけ」
ぽつりとこぼれたその声は、
今まで聞いたことのないほど、甘くて優しかった。
その声と、伝わってくるぬくもりに、
渡辺の張りつめていた心が、少しずつほどけていく。
やがて――
💙「……」
渡辺は何も言わず、
そっと阿部の肩へ顔を埋めた。
──────────────
そして――
後日。
タバコの持ち主は無事見つかり、
渡辺の疑いも晴れた。
けれどあの日、
自分を信じてくれた阿部の言葉だけは、
ずっと胸に残り続けていた。
つづく。
コメント
19件
逆に阿部ちゃんに迷惑かけないように突き放す展開(渡辺が悪いことをしてしまう、、、的なのとかあったらおもしろそう💗
キュンキュンする〜(/ω・\)チラッ 少女マンガ読んでるみたいだぁ✨
しょぴが阿部ちゃんに飲まれてってる気がする…!