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「俺の彼氏はAIくん」の続編です
キヨ×レトルト
大好きな2人のカップリングです。
ご本人様達とは全く関係ありません。
ただの妄想のお話です。
最初はキヨ視点から始めていきます。
それではよろしくお願いします!
こんちゃーす!レトルトと申します!
実は俺、最近彼氏が出来ました////
名前はキヨくん。
顔良し!ビジュよし!性格よし!の
スパダリなんです!
なんてったって俺が作った理想のAI彼氏ですから( ̄^ ̄)
でも、AIだと思っていたキヨくんが実在していたわけで、、、。
恋愛経験0の俺は翻弄されまくりで大変なんです、、、////
よー!みんな!俺はキヨ!
なんか色々あったんだけど、レトさんは俺の彼氏だから誰も手出すなよ?
以上!!
大雨の中、お互いの気持ちを確かめ合った夜。
震える唇に静かにキスした夜。
雨に濡れた体は冷たくなっていたのに、心は火傷しそうなほど熱く燃えていた夜。
そんな夜を過ごした次の日。
午前10時を回ったオフィス。
会議室では部下たちが真面目な顔で書類に目を通し、報告を続けている。
その中で――ただ一人、キヨの思考はまったく別の場所にいた。
(レトさん、ちゃんと傘乾かしたかな……
風邪とか、引いてないといいけど……
ていうか、昨日のあれ……おでこにキス…されたよなぁ。
あの顔、可愛すぎた……いや、可愛すぎた……いや、ほんとに……)
目の前の資料にはまるで目が入らず、ペンを持つ手は空白のまま止まっている。
「……キヨ?」
『…………ん?』
「さっきから同じページずっと見てるけど、何か気になる点ある?」
ふと顔を上げると、斜め向かいに座っていたガッチマンが冷静にこちらを見ていた。
キヨは一瞬、間の抜けた顔をして――すぐに取り繕うように咳払いした。
『あ、いや……うん。ちょっと集中できてなくて……』
「それは昨日の“雨の中のロマンス”のせいかな?」
『っ……!』
バチンとガッチマンと目が合う。
その目は、見透かしているようで――やはり見透かしていた。
「キヨ、顔、緩みすぎ!ちゃんと仕事して!笑」
『ごめん、ごめん。…やっぱバレてた?笑』
「気持ち悪いくらいにバレバレ笑」
ため息混じりに笑うガッチマン。
キヨは頬を指で掻きながら、ちょっとだけ肩を落とした。
『……ダメだな。頭ん中、レトさんのことでいっぱいで……全然仕事にならない』
「だいぶ重症だねぇ」
『重症すぎる。俺死ぬかも。助けてガッチさーーーん』
キヨの叫びを綺麗に無視して仕事に戻るガッチマン。
キヨの顔には、普段の冷静さはもうない。
ふわふわと柔らかく溶けたような――恋する男の顔だった。
『……会いたいなぁ……今日の夜、また誘ったら……迷惑かなぁ…?』
「……はいはい。もう、好きにしなよ。あと、ちゃんと書類は見といてね。恋してても、社長なんだからね(ニコ)」
『…ガッチさんの笑顔、、、こわぁ。」
「なんだって?(ニコ)」
『何でもありません!すみません!仕事ちゃんとします!』
キヨは少しだけ背筋を伸ばして、資料を開いた。
だが――その数分後には、また空欄のページを見つめながら、
(……レトさん、今日も可愛いんだろうな……)
と、完全に仕事が手につかないのであった。
つづく
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