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🥒キューカンバー:「っ……!!」
キューカンバーは、勢いよく身体を起こした。
見慣れた天井。
見慣れた部屋。
そして――見慣れた感覚。
🥒キューカンバー:「……クソっ……またかよ……」
布団を握りしめる。
何度も経験した朝だった。
何度も繰り返された、同じ世界。
何度も殺され、何度もRESETされ、そして何度も同じ場所へ戻される。
そんなキューカンバーの隣で、きりゅうが目を覚ます。
🧣きりゅう:「……起きたか、キューカンバー」
🥒キューカンバー:「……ああ」
きりゅうは少しだけ天井を見つめる。
そして、小さく息を吐いた。
🧣きりゅう:「……Playerも懲りねぇよな」
🥒キューカンバー:「……」
🧣きりゅう:「挙句の果てにはチートまで使って俺を殺しに来やがった」
🥒キューカンバー:「……きりゅう」
🧣きりゅう:「ん?」
🥒キューカンバー:「今……何回目だ?」
きりゅうの表情が僅かに曇る。
🧣きりゅう:「……今回で476回目になる」
🥒キューカンバー:「…………」
その数字に、キューカンバーは何も言えなかった。
476回。
それだけの回数、世界が壊された。
それだけの回数、仲間が殺された。
そして――それだけの回数、二人は同じ朝を迎えた。
🧣きりゅう:「……まあ、みんなはそろそろ起きただろうよ」
きりゅうはベッドから降りる。
🧣きりゅう:「朝飯……食うか」
🥒キューカンバー:「……食う気なんかねぇよ」
🧣きりゅう:「知ってる」
きりゅうは苦笑する。
🧣きりゅう:「……みんな食欲ないだろうけどな」
そう言い残し、きりゅうはキッチンへ向かっていった。
🥒キューカンバー:「…………」
静寂。
キューカンバーは拳を握りしめる。
🥒キューカンバー:(……このままでいいのか?)
何度も繰り返される虐殺。
何度もRESETされる世界。
どれだけ頑張っても、Playerがやり直せば全てが元通りになる。
🥒キューカンバー:(朝飯なんか食ってる暇はねぇ)
🥒キューカンバー:(誰かが……やらなきゃならねぇ)
🥒キューカンバー:「……俺が変えないと」
――瞬間移動
🧣きりゅう:「キューカンバー、ピクルス持ってき……」
🧣きりゅう:「…………」
そこにキューカンバーはいなかった。
🧣きりゅう:「……キューカンバー?」
テーブルに置かれたピクルス。
誰も手をつけていない。
🧣きりゅう:「……嫌な予感がする」
🧣きりゅうは目を閉じる。
そして気配を探る。
🧣きりゅう:「……ウォーターフェルか」
−−瞬間移動
—−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ウォーターフェル
薄暗い洞窟。
水の音だけが響いている。
🥒キューカンバー:「はぁ……っ……はぁ……」
その足元には、無数の塵が積もっていた。
キューカンバーはそれを見下ろす。
そして、自分の手を見る。
震えていた。
🥒キューカンバー:「……これで……止められる」
その声には、もう以前の優しさはほとんど残っていなかった。
🧣きりゅう:「……ここにいたのか」
キューカンバーが振り返る。
その周囲には、大量の塵。
きりゅうの表情が固まった。
🧣きりゅう:「……さっきからインバート、レドリフト、カオス……」
一歩近づく。
🧣きりゅう:「……アイツらを見てねぇ」
沈黙。
🧣きりゅう:「…………殺したのか?」
🥒キューカンバー:「…………」
🧣きりゅう:「キューカンバー」
🥒キューカンバー:「……黙れ」
🧣きりゅう:「……」
🥒キューカンバー:「黙れ……」
きりゅうは、ゆっくりと周囲を見る。
🧣きりゅう:「……そうか」
🧣きりゅう:「次に塵になるのは……俺の番ってワケか」
🥒キューカンバー:「…………」
🧣きりゅう:「……だがな、キューカンバー」
きりゅうは武器を構えない。
ただ、キューカンバーを見つめる。
🧣きりゅう:「お前自身がGルートを歩まずとも……」
🧣きりゅう:「他にも方法があったはずだ」
🥒キューカンバー:「…………」
🧣きりゅう:「一緒に考えよう」
🥒キューカンバー:「…………」
🧣きりゅう:「まだ終わってねぇ」
🥒キューカンバー:「……黙れ」
🧣きりゅう:「キューカンバー」
🥒キューカンバー:「黙れ……!!」
🧣きりゅう:「…………」
🥒キューカンバー:「お前に何が分かるッ!!」
🥒キューカンバー:「476回だぞ……!?」
🥒キューカンバー:「476回も繰り返してんだ!!」
🥒キューカンバー:「何度殺されても……何度戻っても……!!」
🥒キューカンバー:「またアイツが全部壊す!!」
🧣きりゅう:「……」
🥒キューカンバー:「だったら……!!」
キューカンバーは顔を上げる。
その目には、もう正常な光が残っていなかった。
🥒キューカンバー:「俺が終わらせるしかねぇだろ!!」
🧣きりゅう:「…………」
🧣きりゅう:「……そんな顔するなよ」
🥒キューカンバー:「黙れ……」
🧣きりゅう:「お前は……こんなことをする奴じゃなかっただろ」
🥒キューカンバー:「黙れッ!!!!」
――ドンッ!!
地面から、巨大な骨が突き出す。
🥒キューカンバー:「それ以上……喋ったら……」
🥒キューカンバー:「ブチ殺すぞ……!!」
🧣きりゅう:「…………」
キューカンバーの周囲に、無数の攻撃が展開される。
そして――
いつもの鮮やかな緑色だったはずのキューカンバーの力が、黒く染まり始める。
🧣きりゅう:「…………そこまで染まっちまったか」
きりゅうは目を伏せる。
🧣きりゅう:「……なら」
ゆっくりと構える。
🧣きりゅう:「手加減は……出来ない」
–−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−-
戦闘後
静寂。
ウォーターフェルに、再び水の音だけが響く。
🥒キューカンバー:「ぐっ……」
キューカンバーは地面に倒れていた。
身体から、少しずつ塵がこぼれていく。
🧣きりゅう:「…………」
きりゅうは何も言えなかった。
🥒キューカンバー:「……きりゅう……」
🧣きりゅう:「…………」
🥒キューカンバー:「……俺は……」
キューカンバーの声が途切れる。
そして――
その身体が、完全に塵となった。
🧣きりゅう:「…………」
しばらく、きりゅうは動かなかった。
やがて、地面に残ったEXPがきりゅうへ流れ込んでいく。
🧣きりゅう:「……っ」
頭の中に、無数の記憶が流れ込む。
仲間。
虐殺。
RESET。
絶望。
そして――キューカンバー。
🥒きりゅう:「…………」
表示されていた数値が乱れる。
YOU WIN!
0 GOLD
??? EXP
🧣きりゅう:「…………」
拳を握る。
🧣きりゅう:「……ごめん、キューカンバー」
🧣きりゅう:「俺が……止められなかった」
しばらく俯いたあと、きりゅうはゆっくりと顔を上げる。
🧣きりゅう:「……あとは」
白いフードを手に取る。
そして、それを深く被る。
🧣きりゅう:「……俺に任せろ」
その瞬間。
背後に――
見慣れた姿が立っていた。
???:「…………」
🧣きりゅう:「…………」
振り返る。
そこにいたのは――
キューカンバー。
だが、その目には生前の優しさはなかった。
☠️ファントムキューカンバー:「……何をしている?」
🧣きりゅう:「…………」
☠️ファントムキューカンバー:「お前は、みんなの犠牲を……」
☠️ファントムキューカンバー:「無駄にするつもりか?」
🧣きりゅう:「…………」
きりゅうは答えない。
ただ、拳を握りしめる。
☠️ファントムキューカンバー:「なら……進め」
🧣きりゅう:「…………ああ」
こうして――
優しかったきりゅうは、
キューカンバーが残した「苦しみ」と「目的」を背負い、
自らの手で虐殺の道を歩き始めた。
DustDecay――始動。
コメント
1件
📖第1話、めっちゃ重くてエモかった…!!😭💔 476回もループ、仲間を塵にしてまで終わらせようとしたキューカンバーの決意が切なすぎるし、きりゅうが「一緒に考えよう」って手を差し伸べたのに通じなかったのが辛い…。 最後のファントムキューカンバー出現ときりゅうが白いフード被るシーン、マジで鳥肌立ったよ…!😳✨ 続きが気になりすぎる…!「DustDecay」、これからどうなるの!?🔥