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「唯奈、起きてるか?」
唯奈のお父さんが病室の扉をノックすると、すぐに返事が返ってくる。
「起きてるよー」
その声に、俺の心臓は跳ね上がった。
まちがいない、唯奈の声だ。
あの頃、うんざりするほどに聞いた声。
そして二度と聞くことはないと思っていた声。
その声が、俺の耳に飛び込んでくる。
今まではまだ、実感が湧いていなかった。
正直、連絡を受けていても未だに現実を受け止め切れていなかったのかもしれない。
だが、今は違う。
間違いなくこの扉の向こうに唯奈がいる。
そう思うと、恐怖と不安が改めて押し寄せてくる。
「じゃ、どうぞ」
「あ、ありがとうございます」***************
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