初めて触れる佐久間の肌は思った以上に熱を孕んでいて、触れるたびにびくびくと震えた。
最初はそんなつもりじゃなかった。
無理はさせたくなかったし、今日は確かめ合うだけで十分だと思っていた。
けれど。
「阿部ちゃんっ……もっと、触って……」
甘えた声で縋られて、抵抗なんてできるはずがなかった。
佐久間の瞳は潤んでいて、頬は上気し、指先が俺の腕にしがみついて離れない。
その姿があまりにも愛しくて、胸が締め付けられた。
何度も確かめるように口付けを落としながら、ゆっくりと奥へと進んでいく。
「……っ、はぁ、ん……」
佐久間の喉が震えて、小さく喘ぐ声が零れる。
俺の肩に爪が立てられ、逃げ場を求めるように身を寄せられると、理性がギリギリのところで揺らいだ。
「佐久間、大丈夫?」
「ん……だいじょぶ、だから……」
必死にそう言う佐久間の言葉が甘く滲む。
「挿れるだけ……ね?」
何度も自分に言い聞かせたはずなのに、佐久間の中の熱に包まれた瞬間、すべてが崩れ去りそうになる。
こんなに温かくて、こんなに俺を求めてくれる存在がいるなんて。
「阿部ちゃんっ……はいった……?」
肩で息をしながら、切なげに問いかける佐久間。
その瞳が俺を探すように揺れて、理性をかろうじて繋ぎ止める。
「……まだ、全部は」
正直に答えるべきなのか、一瞬迷った。
でも佐久間の熱を感じながら、そんな余裕なんて残されていなかった。
「ん……もっと、して……」
そんな風に囁かれてしまったら、もう抗うことなんてできるはずがなくて。
優しく深く、佐久間を抱きしめた。
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