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倒幕後、社会は混乱を極め、各勢力の間で力の均衡を保つことができなくなっていた。雅也、坂本竜馬、そして他の勢力が力を争う中、最も経済的な力を持っていたはずの賠償連盟が、内部での対立により崩壊の一途を辿り始める。かつて幕府から得た膨大な資産を背景に台頭した賠償連盟だったが、その内部での権力争いが激化していた。
賠償連盟を支えていた重要人物、松本将軍が突然姿を消し、その後継者争いが勃発する。松本将軍は、連盟を運営するための戦略家として知られており、突然の失踪は連盟内部に深刻な混乱をもたらした。組織の一部はその財産を引き継ぐことを目論み、別の勢力と手を組み始める。
一方で、連盟の金銭的支援を受けていた古賀家や田辺派などの商人たちが連盟の崩壊を受けて、各々の利益を守るために動き出し、賠償連盟は二分化され、完全に機能不全に陥ってしまう。
その隙間を狙って、坂本竜馬の革命派や雅也軍などが賠償金の支配権を巡って、立ち回り始めた。だが、その裏で起きていたのは賠償連盟の内部抗争の激化だった。連盟の勢力が瓦解することで、雅也はそれをチャンスとして新たな地盤を固める動きに出る。
一方で、倒幕後の混乱を収拾するために結成された新政府軍は、その規模を拡大していった。新政府軍の指導者、志村道仁は、坂本竜馬の理想を実現するため、権力を集中させようと試みていたが、その内部での調整には限界があった。
新政府軍の苦境に対し、銀狼隊の参入が決定的な転機を迎える。銀狼隊は、無名の戦士たちから成る精鋭部隊であり、その戦術能力と冷徹な判断力で他勢力を圧倒していたが、独立して戦い続けることに限界を感じていた。
銀狼隊の隊長、白羽直樹は、新政府軍と手を組むことで、戦力を強化し、坂本竜馬と雅也が目指す「新しい日本」の方向性を共に作り上げようと考えた。白羽の冷徹な戦術と新政府軍の影響力を組み合わせることで、二つの組織が合併することとなった。
その合併により、新政府軍と銀狼隊は最強の軍事力を手に入れることとなり、各地の権力を次々と打倒していく。彼らは、賠償連盟の財産を手に入れるとともに、倒幕後の混乱を収束させるために全力を尽くすことを誓う。
しかし、合併した新政府軍と銀狼隊は一枚岩ではなかった。銀狼隊の冷徹な戦術を重視する白羽直樹と、新政府軍の政治的理想を掲げる志村道仁との間には、戦略の違いが明らかに存在していた。志村道仁は、力の行使だけでなく、言論によって人々を動かそうとするタイプだったのに対し、白羽直樹は戦を進めることを優先していた。
そのため、合併後の指導層では激しい意見の対立が続き、両者の信念がぶつかることが度々あった。この対立が、将来的に再び新たな紛争を生む可能性を秘めていると感じた者も多かった。
それでも、今は全ての戦力を結集し、雅也軍や坂本竜馬の勢力に対抗するために、合併を果たすことが最優先であった。