アマリジョがマシンガンを構え、生徒達に向けて容赦なく発砲する。対してすまないスクール生徒側からはMr.銀さんが前に出てシルバーウォールで防ぐ。しかし、シルバーウォールに微かなヒビが入った。
「えっ!?嘘っ!?」
銀さんが驚愕の声を上げる。シルバーウォールはバリアほど鉄壁なわけではないが大抵の攻撃ならびくともしない。現にウォーデンの衝撃波を耐えてみせるほどの丈夫さと硬さを持ち合わせるのだ。
ドドドド……
シルバーウォールに当たるたびにヒビが各所に広がっていく。銀さんは後ろに飛ぶと同時に生徒の全員をシルバーバリアで覆った。
「くそっ……」
パァンッ!
乾いた銃声が響いた。
「……ッ……!」
バリアを張っていた銀さんの腕に銃弾が命中した。銀さんが腕を抑える。それで精神の集中が途切れてバリアが不安定になる。それに追い討ちを掛けるようにバリアに次々と銃弾が命中する。
バキンッ
ついにバリアに大きなヒビが入り
ガッシャーン!
盛大に砕けた。砕けた先でアマリジョがロケットランチャーの銃口をこちらに向けているのが見えた。
(まずっ……)
ばっとブラックが前に躍り出て、相手がロケットランチャーを撃つより前に電磁砲からレーザーを放った。
ドガンッ!
ロケットランチャーも同時に撃たれたのか2人の中間で小爆発が起きる。その時
「その紋章……」
ブラックが呟いた。アマリジョとアナランハドの服の襟に小さなフェニックスを模した赤い紋章がついていた。
「あれは確か……【ドール化研究所】通称・“闇政府”の紋章です!」
『ッ!?』
____闇政府____
正式名称【ドール化研究所】
10代の少年少女をそれぞれの特性に合わせて様々な“ドール”にしている
中々に社会問題にもなっているが組織の全容が掴めない上に、リーダーも分からないので警察や政府も手を出せないのである
「闇政府って……」
「ってことはあいつらは命令されて……」
「恐らくそうでしょう」
そう話していると……
「……____だ……」
アマリジョが何かを微かな声で呟いた。
「?」
全員がそちらを見る。
「……“もう……いやだ”……」
そう言った瞬間アナランハドが槍の切っ先をアマリジョの首筋に突き付けた。
『……!?』
スクールメンバー全員が驚愕する。
「《禁句・承認》」
アナランハドが機械的にそう言った。その時ずっとチョーカーだと思っていた首輪がバチッとスパークを散らした。
『???』
次の瞬間、首から過剰な電流が流れアマリジョの体を駆け回った。
「ッッッ!?」
____アマリジョ“は”一番
“出来る子だ”と思ってたのにね……____
コメント
3件
ぎゃぁぁぁぁ!アマリジョ!バナナぁぁ!でもバナナの意思ちょい戻ってた?「もう…いやだ…」みたいな事言ってたよね?もしかしたらマネーも… 設定の話で命令に逆らうと…みたいな事言ってたけどあ♡♡♡のか…
ああああーっ!!!!!…命令通りに動かないと…あんなことも言っちゃ駄目と…にしても仲間…とかそういう概念ないのかな…ただ共同作業してる”他人”位の認識なのかね…なんか悲しいな…