※多分長いです。ご了承下さい※
※うらなへ。恒例の、新しい設定が勝手に増えるかも知れません※
………ピピピッ。
___カチッ。
美花「……ふわぁッ……良く寝た……」
美花「って、あれッ?!今何時?!」
慌ただしく起きるうち、中学3年の美花。
それにしても……また遅刻寸前になるのは嫌だよぉ‼
美花「……はッ……8時30分?!」
大・遅・刻〜〜ッ!!!
待って、ヤバイ!メッセに遅れるって送信しとかなきゃ!
と、スマホを取る。
美花「……あれ?待って、休みじゃん。」
そう、今日は土曜日だったのだ。
やけに1週間が短いなぁ……?
そう言い、今月のカレンダーの今週を見る。
美花「あ〜!そっか!月曜日祝日で火曜日は暴風により学校行けなかったんだったね〜」
と一人で納得していると………
__ガチャッ。
扉がゆっくりと開く音がする。
美花「え……ッ?」
誰……?もしかしてママ……?!
いや、ママって朝早くは仕事で……。
居たとしても入って来る訳無いのに……?!
美花の母「美花、早く下へ降りて来なさい。」
そう言った後、ママはうちの服装を見て小さく溜め息をつく。
美花の母「……はぁ……まだ着替えていないの?早く着替えてきなさいッ‼」
美花「……ッ‼」
美花「……はッ、はい……」
ガチャッ‼
勢い良く扉が閉まる。
……ママ、やっぱり厳しいなぁ……。
__って、そんな事思ってる場合じゃない!
早く着替えないと〜‼
トッ、トットッ。
階段を降りている途中、良い匂いが漂って来る。
スゥーハァー。
う〜んッ!良い匂い!
美花「ママ!今日の朝食は何ッ……」
美花「……!?」
リビングを見た美花は、目を大きく開け驚く。
そして、小さく溢れた言葉。
美花「………パパ……?」
美花の父「おぉ、美花。おはよう」
美花に気付いたパパは、うちに挨拶をしてくる。
美花「お、おはよ……」
うちは挨拶を返した後思い出した。
そうだ。昨日、パパからメッセージが有って……
その内容が、「帰ってくる」って、内容だったはず……。
だからかぁ……!
美花「__……パパ、お帰り!」
美花の父「あぁ、ただいま。」
美花は自分の席まで歩いて行く。
音を立てずに椅子を引き、ゆっくりと座る。
美花の母「さぁ、食べましょう。」
美花の父「ああ、そうだな」
「「「いただきます」」」
美花「……美味しい」
安桜家では食事中会話は無く、黙々と食べるだけだ。
安桜家には沈黙が流れている。
美花「……」
何か一言でも、喋ってくれれば良いのに……。
ー美花の部屋ー
美花「はぁっ……!」
美花「メッセメッセ!」
休日では、メッセージで仲の良い親友と長時間喋っている。
でも居るかなぁ〜?
ーメッセージー
美花『やっほ……じゃなくておはよー!誰か居るー?』
メッセージを送ると、すぐに既読が付いた。
飛翠『やっほ〜♪遅かったじゃーん?』
あっ、飛翠だ!飛翠、一番に返信してくれるんだよね!
美花『ごめん!普通に起きるの遅くなっちゃってさぁ〜!』
飛翠『そうなの〜?なら良いけどさ〜』
「なら良いけど」って、何ならダメなんだろう……?
何かしちゃいけない事が有るのかな……?!
美花『ところで飛翠!』
飛翠『何?』
飛翠って文字打つの早いのかな?返信が凄い早い…!
あっ、文字が長くてもだよ!これ文字数が2文字だから早いって訳じゃないよ!
美花『しずちゃんとかまだ来てないの?』
飛翠『いや』
あれ……別に気にする事じゃないけど、返信が少し遅かったような……?
美花『そっか〜……じゃあ、二人で皆が来るまで喋っておこ!』
飛翠『うん、そうだね〜!何喋る〜?』
返信早ッ!
やっぱりさっきと比べて返信早いなぁ。
どこを気にしてるんだろうって思う自分に苦笑いをする。
あっ、あの事、飛翠に喋っておこうっと!
美花『あ、ねぇ聞いて飛翠!』
飛翠『何〜?』
美花『昨日、ママが久し振りに喋り掛けて来て、パパも久し振りに帰って来るってメッセが来たの!』
飛翠『えッ、嘘でしょ?!』
そりゃあ驚くよね……ずっと帰ってこなかったパパが……。
あっ、飛翠はうちの幼馴染なの!
うちが困ってるとすぐに助けてくれて。
どんな事でも相談に乗ってくれる優しい幼馴染!
人懐っこい事も有って、飛翠の周りには人が集まっているのを良く見かけるんだ!
って、あ!返信しなきゃ!
美花『うん!本当に今日、リビングに行ったらパパが居たの……。もうビックリしちゃった!』
飛翠『そりゃあ、ビックリするよ?てか、ずっと居るの?』
美花『えっ、聞いてないや。』
飛翠『マジ〜?そういうの言わないタイプの親〜?』
美花『タイプとか無いでしょ!w』
蒼『よう。』
あっ、蒼くんだ!既読見てなかったけど、「既読2」になってたんだ!
飛翠『……あっ、蒼じゃ〜ん。やほ〜』
蒼『美花ちゃんの時と全然態度違うくね?』
蒼『男には冷めた態度するんか?飛翠さんよォ?』
飛翠『は?!それは蒼がそう思うだけだろぉ!?勝手に決め付けるなよ〜ッ?!』
蒼『わざと言ったんだけどな〜?wマジのガチで怒ってるよw』
美花『マジのガチって何〜?w』
蒼『ww』
※言うの遅くなりましたがメッセージなので「w」を使っております※
飛翠『はっ?!ワザと?!おまっ、蒼覚えてろよ〜〜ッッ!!』
蒼『はいはーいw覚えておきまーすw』
聖優『はぁ……蒼の本来の性格はこうでしたね……』
美花『__あっ、ゆうくん!(段落変えて)確かに!クール過ぎて忘れてたよ〜w』
※うらなが「ゆう」と打っているのでそのまま使いましたので平仮名になっております※
聖優『チャラくて社会的……全くクールでは無いんでしょう?』
蒼『良く覚えてんな〜w「皆の前(学校の皆の前)ではクールになろう!」って決めてたからさぁw』
蒼『それを忘れててずっと美花達の前でもそのままだったのかもなぁ〜』
飛翠『いやいや、「クールになろう!」って、どうやってそれに辿り着いた?』
蒼『……いや、話すと長くなるんやけどさ〜』
そういえば蒼くんって関西人だったな……。
関西弁使ってないのも”クール”を、演じてたからかな?
あっ、何か色々思い出してきたかも〜!
美花の父「__美花、何をしているんだ?」
……?!
美花『ごっ、ごめん!パパ来たから一旦やめる!』
飛翠『おけー!』
蒼『えっ、マジ?美花ちゃんのパパ帰って来てんの?』
聖優『本当ですか……?』
飛翠『いやそうなんだよ〜』
うーっ、続きが気になるけどうちのパパが帰って来た事話すみたいだし……!
美花「えーっと…親友とチャットしてたの!メッセージで!」
美花の父「そうか。長時間見過ぎると目が悪くなるから、目を休めながらやるんだぞ。」
美花「うっ、うん!気を付ける!」
ふー、ビックリしたぁ!急に声が聞こえたんだもん……。
って、あれ?帰らないの?
そう思っていると、パパが振り返った。
美花の父「そうだ、忘れていた。今日は美花がどれほどの学力になっているのか調べたいから、すぐ下に降りて来い。」
美花「えっ?……あっ、分かった!すぐ行く!」
はあ……今日はメッセ出来なそうだなぁ……。
「今日はメッセ出来そうに無いかも〜!」って返信しておこうっと……。
さて!すぐ下に行かなきゃ!
ママと同じでパパも怖いからなぁ!
美花「__それで、これを解けば良いの?」
美花の父「ああ、そうだ。習った範囲だと思うから復習だと思ってやれば良いだろう。」
美花「分かった」
緊張するな……パパって頭良いし……それに、勉強も厳しくて……。
えーっと、第1問目は……
カキカキ、カキカキ。
習った範囲だから簡単簡単!
〜数分後〜
美花「……出来たよ」
美花の父「……」
パパは無言で問題用紙をじっくりと見て……。
赤ペンを胸元のポケットから出し、丸を付けて行く。
そして……顔を上げた。
美花の父「………2問、間違えている。」
美花「……えっ……」
美花の父「学校で一回習ったはずだが?」
美花「でも、うちは予習復習を欠かさなかったし……!」
美花の父「家でもテストの用な事はしていたのか?」
美花「……!」
………そういえば、言ってたような……。
美花の父「俺の娘として、一回習った問題を間違えるのはどうかしている。」
美花の父「今日からスマホをやるのは禁止だ!」
美花「えっ……?!」
一回習った問題を間違えるだけでスマホを禁止に……?!
別に、スマホは禁止にされても良い、はずだったんだけどな……。
今は、一緒にメッセで喋ってる親友が居るのに……。
美花の父「不要な外出なら、外には出るな!」
美花「………はい……!?」
そう、小声気味に言う。
可笑しい!どうかしてるよ!パパ!
復習問題のテスト有ったけど……全問正解で満点だったのに……!
言った所で変わらないかもだけど……。
美花「パパ!うち、復習問題のテスト有ったけど全問正解で満点だったよ……?」
美花の父「それは最近か?」
美花「そうだよ…ッ!」
……ヤバイ、パパに逆らっちゃいけないけど……何かがプツンッ、って切れそう……。
美花「……うち、パパが居ない間もずっと頑張ってたの‼復習問題、最近一週間に2回もやってるけど、全部合ってるの!」
この言葉を発した瞬間、プッツン……と、何かが切れた。
美花「それに、たった2問間違えただけでそんな制限付けるの意味分からない‼」
美花「パパ、どうかしてる‼……可笑しいよ……‼」
美花の父「……‼」
美花の父「……はぁ、そんな風になってたなんてな。」
美花の父「もう良い」
美花「ハッ……!」
美花「……ッ」
うちは、その場から離れるように自分の部屋へダッシュし、部屋に入るなり「ガチャッ‼」と、鍵を閉めた。
美花「……メッセ、メッセ……!」
ーメッセージー
美花『皆!ヤバイ…!うち、パパに逆らっちゃったよ……ッ!!』
皆-蒼霞-『えっ?!』
(皆-〇〇(←誰かの名前)-だったら、〇〇に入ってる名前の人はは言ってないって事です)
飛翠『美花、そんな事して良いの?!』
聖優『美花さんのお父さん、怖いんですよね?』
雫『大丈夫です、か……!?』
美花『無理!大丈夫じゃない…!どうしよう!』
蒼『簡単には許してくれないんだろ?』
美花『うん……』
どうしよう。パパに逆らったらダメだって分かってるのに……。
うち、どうしたの?そんな人じゃなかったじゃん……。
飛翠『今日は無理だから…明日、美花ん家行くし!』
美花『えっ?!飛翠、本気なの……!?』
飛翠『一緒に謝ればなんとかなるでしょ!』
聖優『……そんな上手くいくとは思いませんが……』
蒼『おい、聖優。何でそんな事言うんだよ?』
聖優『……すいません。』
蒼『行ってやれよ、飛翠。』
飛翠『うん。てことで明日、行くから!それまで部屋から出るなよ!』
美花『もっ、もちろん!絶対出ない!だって鍵掛けてる!』
うち、怒らしちゃったパパに会うなんて無理だよ?
謝ったら済む話じゃないけど……少しでも機嫌直してくれないかな……。
ごめん、うちのせいで……!
飛翠も巻き込んじゃって……‼
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