テラーノベル
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と言っても、こっちでは動くんですけどね、と言うことをお知らせします(?)
どうぞ。
昼休み。
教室はいつもより騒がしい。
勇斗は机に座りながらパンを食べていた。
その時。
「勇斗ー!」
クラスの女子が手を振る。
「ちょっと来て!」
「え?」
勇斗はパンを持ったまま立つ。
「何?」
女子が少し照れながら言う。
「この問題わかる?」
数学のプリント。
「なんだ、勉強か」
勇斗は笑う。
「こここうだよ」
女子は嬉しそうに笑う。
「さすが!」
その様子を——
少し離れた席から見ていた人がいた。
仁人。
仁人はペンを止める。
「……仲いいな」
女子は楽しそうに話している。
勇斗も笑っている。
仁人はノートに目を落とす。
「好きな人、いるのかな」
小さくそう思う。
その頃。
勇斗は席に戻る途中。
教室の後ろで立ち止まる。
仁人が女子と話していた。
「ありがとう、仁人」
「全然いいよ」
女子は嬉しそう。
仁人は少し笑っている。
勇斗は一瞬止まる。
「……仲いいな」
胸が少しだけモヤっとする。
「好きな人、いるのかな」
同じことを思っていた。
勇斗は席に戻る。
仁人も席に戻る。
そして。
二人同時に、隣を見る。
少しだけ目が合う。
でも。
どちらもすぐ目をそらす。
「……」
「……」
さっきまで普通だった空気が、
少しだけぎこちない。
二人とも気づいていない。
このモヤモヤの正体が、
「好き」だということに。
ED
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