「抜いてあげるって…本気で言ってる?沢村」
「てかそもそも、誰にも言うつもりないから」
「そんなのわかんないじゃん」
自分がかなりの負けず嫌いだっていう自覚はある。
親友のユイにだって、負けたくない。
「沢村って、誰にでもそういうこと言うわけ?」
「それとも俺が断ると思ってる?」
二宮がゆっくりと私に向かって歩いてくる。
「…………」
やばい。
手、震えてるかも。
でも──…
「取引成立ってこと?」
舐められたくない。
「…お前は、どうなんだよ?」
「え?」
「沢村はそういう気分になってないの?」
「…なるわけないでしょ」
そう、なるわけがな*************
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