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・ネタバレ注意
・1周しかしてないので口調が違ってる場合があります
・ZENOという病気は存在せず黒髪(後本名)は普通の精神病院にいます。
・青い髪の女の子(後本名)は生存なHappyEND
・青髪の男(後本名)と赤い髪(後本名)は精神病院で働いています。
・青髪の女の子は赤い髪に振られましたが今はもう妹ポジを勝ち取っているので妹として満足しています
黒の好き嫌いは妄想です
・黒赤のカップリングです
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家族を殺してもなんとも感じなかった。
つまらない。
“愛”ってどうすれば貰えるのかな
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??「よっ!お前が継乃だよな」
だれだろう
前野「俺は前野アキ、今日からお前の担当医だ!」
前野「?本当に喋んねーのな!」
前野「口でもくっついちまってんのか?」
くすくすと笑いながら頭を傾げる彼になぜかそのセリフに聞き覚えがある。
前野「お前趣味とかある?」
病棟の僕の部屋扉の入口に立ち趣味を聞いてくる彼をベッドに座っている僕の横に招いた。いつもなら絶対にしない。でも彼なら、いいと思った
前野「お、座っていいのか?」
彼は返事を待たずドカりと横に座る。
前野「俺は本読むの好きなんだよ!今度おすすめあるから図書館こいよ!」
彼なら”愛”を教えてくれる?
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前野__
「前野先生、あの子に懐かれてますね」
前野「?継乃のことですか?」
「はい、継乃君誰にも話さないし誰とも関わらない子でしたけど」
「前野先生が担当になってからだいぶ明るくなってて」
「最近毎日用に来て__」
継乃「すみませーん!前野先生いますか!」
「ほら、噂をすれば」
前野「はぁ、」
前野「お前な!毎日のように来るのやめろよ!」
継乃「えぇ!だって先生が好きなんだからしょうがないじゃん!」
前野「こんのガキっ!」
継乃「先生ちっちゃいから全然痛くないよぉ」
前野「殴るっ!」
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継乃「あっ、前野せんせ__」
??「お前一人の患者に関わりすぎだ」
前野「いや、あいつから来るんだよ」
?あの人見た事ない
前野「ちょっと生意気だけど、なんかナツに似てるんだよ 」
??「ナツと一緒にすんな」
ふん、と鼻をならし後ろを向いて何処に行ってしまった。
継乃「…前野先生?」
前野「ん?継乃か」
継乃「今の人誰?見た事ないけど」
前野「ああ、後之だよ後之フユ」
継乃「そっか」
前野「そっかって、お前なぁ…そんな寂しそうな顔すんなよどうした?」
前野先生が僕の頭に手を伸ばしくしゃりと撫でる、頭に手を伸ばされるのは好きではないし撫でられるのも好きでは無い。でも前野先生にならされたら嬉しい、もっと撫でて欲しい好き、すき、スキ。
前野「おーおー、擦り寄ってる大型犬だな」
継乃「犬扱い酷い、でも撫でてくれるならいいよ…ワン」
前野「よしよしよし、可愛いワンちゃんだな」
継乃「♪」
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後之「…チッ」
後之「あれが無くとも警戒はしとかねぇとな…あいつは何をしでかすか分からねぇ」
後之「おい前野__」
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継乃「前野先生」
誰もいない広い廊下、前に歩く前野先生の名前を呼ぶと反響する
止まり「どうした?」と返事した前野先生に1歩、1歩、俯きながら近づく
前野「…継乃?」
継乃「先生は、”愛”ってなんだと思う?」
前野「愛?」
継乃「僕はね、人を殺しても愛してくれて、殺されても愛してくれて何をしても僕を受け入れてくれる人を探してるの」
前野「…どうしたんだ?」
歩を進める、前野先生が後ろ1歩下がる、それでも僕は先生に近づく。
継乃「先生は僕が殺したら愛してくれる?」
下を見ていた顔を先生に向けるために上げた、きっと先生は僕を拒絶する、愛してくれることなんて無いと分かっていて。
前野「あぁ、これか後之が言ってたの」
先生のボソリと呟いた事に理解が出来なかった、僕を拒絶も何もせずケロッとした顔で腰に手を当て頭に手を当てた。
前野「殺す、殺されるだけが愛じゃねーだろ」
前野「お前はその愛しか知らないかもだけどな…だったら俺が他の愛を教えてやるよ」
継乃「……え?」
前野「おまっ、2回も言わせんなよ!」
前野「だ・か・ら!」
前野「俺が!お前に!他の愛を教えてやるって言ってんだよ!」
前野「だああああ!だから俺と恋人になるかって聞いてんだよ!」
継乃「…嘘だ…嘘はきらい」
前野「なんで嘘になるんだよ」
前野「俺結構頑張って言ったんだけど!?」
前野「お前こそ俺の事好きって言ったの嘘だってことか?」
継乃「ちがうっ!」
そうじゃないよ先生、僕は先生が好きだけど…なんで近づいてくるの、これじゃさっきと逆だよ
前野「逃げんなよ」
継乃「に、逃げてない」
前野「逃げてんだろ」
その会話は僕が曲がり角の壁にぶつかるまで続いた。
前野「んで、付き合うのか付き合わないのか」
前野「別に俺は強要するつもりは無い…」
継乃「だって、僕は殺す以外”愛”なんて」
前野「お前話聞いてないな!?」
前野「殺す以外の愛を俺が教えてやるって言ってんだろ?」
前野「お前がここから退院したら俺の家の鍵を退院祝いでやるよ」
前野「俺は料理出来ないから…お前にやって貰うことになるけどな」
前野「その代わり俺が働いて養ってやるよ」
前野「んで、お前は予備校に行く、どうだ?楽しそうだろ」
ああ、楽しそうだと思ってしまった
先生のこの手を取ればそんな事が実現されるのだろうか
本当に殺す以外の愛を知れるだろうか
今からでも家族の愛が分かるだろうか
知りたかった。愛も。家族も。全て、だから手を取った、何よりも大好きな彼の傍にいたかった。
前野「ふっ、もう時間だなそろそろ部屋にもどれよ」
繋いでいる手を外しその手が頭に伸びた。ぽんぽん、と頭を撫でニコリと微笑む先生に心臓がドキリと初めての感情が湧き上がった、
前野「おやすみ、ハル」
そのまま振り返り手をフリフリと振る先生に僕は腰が抜けて尻もちを着いた。
継乃「好き…」
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後之「……あれがない世界で幸せるなるくらい悪いことじゃないだろ」
後之「前野を恨むのももう終わったんだ。」
ナツ「お兄ちゃーん?」
後之「ああ、今行く」
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2⁄18 END
全ルート見てるのでもうどのルートが分からないほどにごちゃごちゃです。
ZENOにハマりすぎて当分はHappyEND ZENOですハッピー以外は許しません。
ブラウザでやったため1時間のデータが3回ほど消えて途中辞めようと思いました。