中「!!馬鹿な」
中「あれは数年に一度、組織の趨勢を決定する時だけ開かれる、極めて強制力の強い意思決定会議だ」
中「有るんだったら、一週間前ぐらいから連絡が…」
太「理由は先日ポートマフィア宛に手紙を送ッたからだ」
太「で、予告するのだけど。」
太「君は、私達を殺’さない。」
夢『それどころか、先程云ッた疑問の答えを知る所を教え中原さんは戻る』
太「それも…内股歩きのお嬢様口調で。」
夢『ん?』
中「はあ?」
太「私と、夢の予言は必ず当たる。君なら、当然!知ッてると思うけどね」
中「この状況で何が…」
中「…手紙だと?」
太「手紙の内容は、」
太宰、死歿せしむる時汝らのあらゆる秘匿__
公にならん_____。
中「真逆…」
太「元幹部、蛞蝓の部下で裏切り者の私達を捕縛した」
夢『卦度、上層部に“太宰と夢が死’ンじゃッたら組織の秘密が全部バラされちゃうよ”ッていう手紙までついてきた』
太「検事局に渡れば、ポートマフィアの幹部全員を百回は死’刑にできちゃうよ。幹部会を開くには十分すぎる脅し。」
中「そんな脅しに日和る程ポートマフィアは温くねェ。手前らは死’ぬ、死’刑だ!!」
太「だろうね。卦度それは、幹部会の決定事項。私達を勝手に私刑にかけたら、独断行動で問題になってしまうね。」
太「最悪処刑だろうね。」
中「…そして、俺が手前らを殺’したとしても…」
中「“手前らは同時に死’ねて喜ぶだけ?”」
太「ッて事で、やりたきゃどうぞ♡」
夢『えェ?』
中「…」
太「ほら、早く…」
中「…」
太「ねぇ〜、まだ〜?」
そう云ッた時、中原さんが
短刀を治と私の間に突き刺し、少し離れた。
太「“私達の所為で組織を追われる蛞蝓”ッてのも結構良かッたのに」
中「あ?」
治のその言葉に、落ちた外套を拾い上げようとした中原さんの手が止まッた。
中「…真逆、」
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太「初めは、夢ちゃんの事だ。」
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中「ッて事は…二番目の目的は、俺に最悪な選択をさせる事?」
太「久しぶりの再会なんだから。このくらいは当然だよ」
夢『もう少し、良いのなかッたんですか?』
太「無かッた。」
夢『えぇ?』
壁に刺さった短刀を抜いた治に中原さんは背を向けて、
中「絶対、“此奴ら”何時か死’なす…」
夢『それ、私も入ッてません?』
太「ところで、」
中「?」
太「私達に隙を見せて逃がしてしまッたのは君だよねー?私達がこのまま逃げたら幹部失格じゃないー?」
中「手前…!!」
太「君が云うことを聞くなら、探偵社の誰かが助けに来た風に偽装しても良い」
中「それを信じろッてか…!!」
太「私はこう言う取引では嘘はつかない。もう一度云う、君なら知ッてると思うけど」
投げ返された短刀を手元も見ず受け取った中原さんは、疑心暗鬼の眼差しで治を睨む。
中「手前…望みは何だ?」
太「先刻云ッたじゃん。」
中「夢がどうとかの話なら、芥川が仕切ッてた。彼奴は通信保管所に記録を残してる筈。」
太「あ、そう。まぁ予想は着いてたけどねー」
中「あ゙??」
夢『煽るのも程々に。』
中原さんは階段を上がり、部屋を出て行こうとする。
中「チッ…用を済ませたらさッさと消えろやタコ」
太「そりゃどうも。然し、ひとつ訂正」
太「今の私は美女との心中が夢だから、君に殺’されても嬉しくない。悪いね。」
中「あッそ。今度、自’殺志望の美人探しとく。」
太「!中也!君ッて、実はいい人だッたのかい?」
中「早く死’ねッて意味だよこの青鯖!」
夢『はぁ。』
中「云ッておくが、太宰」
中「これで終わると思うンじゃねェ。二度目はねえぞ」
太「違う!何か忘れるよー?」
夢『あ。』
中「ゔッ…!」
太「なにかー、
わすれてなーいかなぁー?」
中「ゔぁッ…!」
中「…二度目はなくッてよぉ!」
中「…なくッて…よッ…て…」
中「笑うとこだろぉぉぉぉおおお!!」
コメント
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美女…って、夢ちゃん…?
この場面一番好きぃ