雪村警部はデータベースにあったという事件に大いに興味を持ち栃木県警に訪れる事にした。
栃木県警には雪村と警察官学校時代からの友人である濱田がいた。そこで栃木県警に行く前に濱田に連絡した。
『突然すまない、雪村だ。実は今調べいる事件の中で栃木県警が担当した強姦事件の資料や情報が知りたく明日向かう予定だ。一応知らせておく。』
雪村警部と岩本刑事は、翌日新幹線で栃木に向かった。
駅に着くと、濱田が待っていてくれた。
「久しぶりだな雪村」
「久しぶり!お前の結婚式以来だな。
今回は、急にすまないな。」
「岩本、紹介するよ。こいつが濱田だ。今は確か管理官だったか。」
「岩本です。よろしくお願いします。」
「よろしくな。雪村の仕事っぷりはどうだ?厳しくないか」
「いえ、信頼してますし、勉強させて貰ってます。」
「いい部下をもったな。」
「そうだな。それで電話で話した事件なのだか」
「ああ、署で聞くよ。」
そうこう話している10分ほどで栃木県警に着いた
濱田は空いている部屋に雪村と岩本を案内した。
「その机の上に置いてあるものが取り扱った強姦事件の資料だ。」
「資料を拝見するよ。」
雪村と岩本は座って資料に目を通して始めた。
「合計で13件、まだ未解決のものは8件。自分が担当した事件や捜査した刑事に聞いたが13件中その8件が同一犯による事件と見ている人が多い。被害者から提供された精液が全て一致している。」と濱田が補足説明する。
「被害者の中に死者は出てないか。」
「そういえば、そっちであった事件と関係があると言っていたがどういう事だ?」
continued
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