「ここなら見つからない。」
私は、確信し自らが犯した証拠となるものを埋めた。そう、遺体と凶器を。
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鳥のさえずりで踊るかのように木々の葉が風になびかれている森。太陽の光が差し込みその日の天気を知らせている。
「ここでいいかな。たけのこ見つかる?」
「このへんでいいだろう。じゃあ最近生えたような竹を探して目星をつけよう」
「どーこだ!これ?」
「うーん。そうだね。これを目星にたけのこを探そう」
親子だろうか。たけのこ掘りをしにこの場所に来たようだ。
「じゃあ、このへんを手で探ろう!」
小一時間たった頃だろうか、「あったよー!」
子供が叫んだ。
「よし、掘っていこう!慎重にね!」
順々に掘り進め1本目のたけのこを収穫した。時間が経つにつれ、親子の籠にはたけのこがたくさん入っていた。
「よし、そろそろ終わろう。帰ってたけのこご飯作るよ!」
「待って、これ取って終わりにする!」
子供がたけのこを掘っていると、土の中からキラッと光るものが見えた。
「なんだろう。お宝かなぁ。」
子供が掘り進めていくと、そこには包丁があり、その側には人間の指があった。
「お母さん、人見つけた!」
「人なんていないじゃない。」
「ここにいるよ!」
母親は子供が指す所に行くと、事の自体を理解し警察に通報した。
continued