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第42話『新たなる影』
合従軍の敗北。
その知らせは瞬く間に中華全土へ広がった。
誰もが驚いた。
六国が力を合わせても。
秦を滅ぼせなかった。
さらに。
戦場に現れた謎の第八国。
虹国の存在も各国に知れ渡る。
「虹国だと?」
「聞いたこともない。」
「どこから現れたんだ。」
各国の王宮で議論が巻き起こる。
その頃。
虹国王都。
巨大な城の玉座に座るのは。
光金王。
左右には虹桃軍団十二将。
戦勝報告が続いていた。
「秦との同盟は成功。」
「国民からの支持も上昇。」
「周辺国の警戒は強まっています。」
光金王は静かに聞いていた。
やがて立ち上がる。
「警戒されるのは当然だ。」
「我らは姿を現した。」
「もう隠れる時代は終わりだ。」
十二将たちが頷く。
しかし。
その時だった。
王宮の扉が勢いよく開く。
使者が飛び込んでくる。
「緊急報告です!」
全員の視線が集まる。
使者は息を整えた。
「北西辺境の監視部隊が壊滅しました!」
空気が変わる。
じゃぱぱが立ち上がる。
「何やって?」
「誰にやられたんや。」
使者は震えながら答える。
「不明です。」
「生存者は一人だけ。」
「全員が同じことを言っています。」
そして。
その言葉を口にした。
「黒い龍が現れた、と。」
玉座の間が静まり返る。
光金王の表情が変わる。
初めてだった。
側近が小声で呟く。
「まさか…。」
光金王は目を閉じる。
そして静かに言った。
「奴らが動いたか。」
十二将たちが驚く。
なおきりが尋ねる。
「知っとるんか。」
光金王はゆっくり頷いた。
「知っている。」
「だが本来ならまだ現れないはずだった。」
その言葉に緊張が走る。
虹国にも敵がいる。
しかも。
光金王ですら警戒する存在。
一方その頃。
北西辺境。
燃え尽きた砦。
倒れた兵士たち。
その中央に一人の男が立っていた。
黒い鎧。
黒い外套。
背後には黒龍の旗。
男は報告書を燃やす。
「秦。」
「虹国。」
「どちらも興味深い。」
そして不気味に笑った。
「まずは挨拶から始めよう。」
その瞬間。
黒龍軍数万が一斉に進軍を開始する。
中華を揺るがす新たな勢力。
黒龍国。
その侵略が始まろうとしていた…。
第一部『合従軍編』完結
第二部『黒龍侵攻編』へ続く。
コメント
1件
もう第42話、第一部完結…! 合従軍敗北からの虹国登場、そしてラストの黒龍国。展開が重なるたびに世界が広がってく感じがたまらなかったです。特に光金王が初めて「奴らが動いたか」って表情変えた瞬間、鳥肌立ちました。黒い龍の旗の男の不気味な笑いもヤバい…! 第二部『黒龍侵攻編』、めっちゃ待ってます。ゆっくり読みに行きますね🌙
#リゼロ
すず
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