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ガラスの靴の選び方

16 - 第16話 第2章「仄暗い願い」その7

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2021年12月22日

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第2章「仄暗い願い」その7

香島扮(ふん)する、ある青年が一人、歩いている。

その後ろを、岡島扮する少年が歩いて追いかける。

「……」

「……」

早足だった青年の足が突然止まる。

驚いたのか、びくりと肩を震わせた少年も足を止めた。

青年が振り返ると、少年は一歩下がって固まる。

「さっきから何(なん)だ。俺の後をずっと付いてきて」

「……」

「こっちは会社帰りで疲れてるんだ。迷子ならもっと親切な人のところにいってくれ」

「……」

少年は、とても不安そうに顔を上げては、また下げてしまう。

「……何なんだよ」

ため息をもらした青年は、疲れきっていた。

そこに。

「――どうしたんだい君(きみ)たち。道の真ん中で」

直木扮する、妙に明るい声の男がやってきた。

青年と少年を交互に見ながら、二人の間に立つ。

「誰だよ、アンタ」

「……」

青年も少年も、男のこ*****************

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