じめじめする。
けれど、今日は以外といい日だ。
雨はイラつくけれど、授業は五時間目まで。
部活も休み。早く帰れる。
昨日、雨が降ったおかげで車で登校もできた。
下駄箱に行って上靴を履いて、教室で少し眠るつもりだった。
けれどそうもいかないみたいだ。
「あいつ来てる。珍し。」
そう。朝の7時30分から学校に来ていた人がいた。
その人は私の好きな人であり、テニス部のひとりであり、学校の問題児。
“今日早く帰れるから、浮かれたのかな。”
そう思いながら教室へ足を運ぶ。
電気がついていない。エアコンすら付けていない。
こんなじめじめして蒸し暑い日に。
3月とは思えない気温だ。
寝ているあいつを起こす。
「生きてる?」
返事がない。
けど反応はあった。
「うるさい、だまれ。」
いつも通り塩対応の好きな人。
「蒸し暑いのに、よく寝れるね。エアコンつけるよ。」
私はリモコンに手を伸ばし、ボタンを押した。
「寒いから。少し温度上げとけ。」
彼からびっくりする言葉を聞いた。
“寒い”
こんな蒸し暑い日によく言えるね。
そう心の中で思った。
「寒い?よく言えるね。暑いの間違いじゃない?」
彼は少し戸惑い気味に言った。
私に言っていいのか、考えたように。
「風邪、引いたかもしれない。」
コメント
2件
めっちゃいいです!!!続き気になります!!続きとか描く予定ありますか?