このお話は特定の国を批判する、戦争賛美などの意図はありません
BL要素❌
学パロ
これらがいい方は本編へどうぞ↓
今日は新しい学校へ行く日。
…なのに…
🇺🇸「……。」
何故か俺はベッドの中にいた。
重要な日に風邪をひくなんて…最悪だ。
🇨🇦「にいさーん。調子どう?」
カナダが扉をノックして入ってくる。
🇺🇸「……ゲホッ…つらい。」
2つの意味で。
🇨🇦「そっかぁ…早く治るといいね、兄さん。」
🇺🇸「……うん…」
やばい、眠くなってきた……
🇨🇦「……眠いなら寝なよ、兄さん。」
🇺🇸「……カナダ達見送る…」
俺は首を振って、そう答えた。
…なんか、寂しいし。
🇨🇦「え〜…兄さんってば我儘だなぁ……立てる?」
🇺🇸「……ん…」
そのくらいできる!17歳舐めんなよ!
寝ていたベッドから立ち上がり、カナダと一緒に玄関へ向かった。
……少しフラついてたのは秘密な。
そうして玄関まで行くと、兄貴達がカナダを待っていた。
どうやら楽しく雑談しているみたいだ。
兄貴と話していたオーストラリア達は、カナダの後ろにいる俺に気づくと、慌てて駆け寄ってきた。
🇳🇿「ちょ、ちょっとアメ兄!寝てなきゃダメだよ!」
🇺🇸「…見送るだけだから……」
🇦🇺「…だったら座ってなよ…辛いでしょ。」
🇺🇸「…いや、大丈夫だ…。」
座ると立てなくなりそうだしな…
🇬🇧「…カナダ、早く行きますよ。」
🇨🇦「ん、はーい!」
兄貴は俺の事をチラっとみて、カナダに言った。
……相変わらず、冷たいよな。
思わず、悲しい顔をしてしまった。
いつもは隠せるはずなんだけどな…。
🇬🇧「……今日は早く帰ってきますよ。」
目を背けて、兄貴が言った。
…珍しい。そんなこと言うなんて。…でも、嬉しいからいいか。
🇨🇦「…(察)…ふふ、そうだね兄さん!」
🇬🇧「…わっ!ちょっと、抱きつかないでくださいっ!」
カナダが兄貴に抱きつき、兄貴が照れている。
なるほど…これがツンデレってやつか!はは!(お熱で頭がイカれてる)
玄関前で騒いでいるのを見ていたら、オーストラリアが時計を指さして告げた。
🇦🇺「……兄さんたち、そろそろ時間。」
カナダ達はオーストラリアが指した時計を見て、本当だと言うと、鞄を手に取り、ドアの取っ手に手を置いた。
🇬🇧「……ニュージーランド、オーストラリア、アメリカのことお願いしますね。」
🇦🇺「任せて。」
🇳🇿「ちゃんとお世話するよ!」
🇨🇦「兄さん!早く風邪治して、一緒に学校通おうね!」
🇺🇸「ああ…!」
🇨🇦/🇬🇧『いってきまーす!/行ってきます。』
2人は、外の光に吸い込まれていった。
2日後
…最近、カナダ達の帰りが遅い。それに、なんだか様子がおかしい。
カナダは態度が冷たくなったし、兄貴は口を利かなくなった。
ということを、オーストラリアから聞いた。
俺は熱が昨日まで下がらなくて、部屋に籠りっきりだったから分からなかったけど、 昨日は大変だったらしい。
聞いたら、カナダがニュージーランドを泣かせて、そこからオーストラリアと喧嘩が始まったそうだ。
……確かに、昨日は下がうるさかったかも…?
……というより、いきなり様子がおかしくなるとか…あの学校、やばい所なのか?
うーん…行きたくなくなってきたな…
そんなことを頭の中で考えていると、急に頭痛がしてきた。
🇺🇸「ッ…いった…」
また熱が上がることを恐れた俺は、ベッドに寝転がりそのまま夢の中へ入っていった。
起きたのは、午後6時。
…おかしいな、昼頃に寝たはずなんだが……
…まあ、頭の痛みは取れているので問題は無いか。
体調も良かったので、下へ降りることにした。
下へ降り、リビングに入ると、オーストラリアとニュージーランドがソファに座っていて、険しい顔をしていた。
ニュージーランドに至っては今にも泣きそうだ。
🇺🇸「…ど、どうしたんだ…?」
部屋に入っても気づかなかったため、声を掛けてみると、ニュージーランドがものすごい速さで俺に駆け寄ってきた。
そして、こう言ったんだ。
🇳🇿「アメ兄!…イギ兄達が、帰ってこないの!!泣」
と。
🇺🇸「……は、…?」
🇦🇺「…学校や警察にも連絡したんだけど、どっちも頼りにならなくて…」
🇳🇿「…うぅ…どぅしよぅ〜……グスッ…」
俺の目の前にいるのは、泣いているニュージーランドと、悲しそうな顔をするオーストラリア。
衝撃的なことを聞いた俺の脳は働くことが出来ず、そのまま止まっていた。
🇺🇸「…どう、いう……?」
🇦🇺「…急なことで頭働かないよな。とりあえず、整理しないと…隣、座って。」
言われたままオーストラリアの左隣に座る。右隣はニュージーランドが座った。
そこで話したのは、さっき言われたことだな。
兄貴とカナダが今日学校へ行ってから帰ってきてないって事と、学校と警察に電話をしても適当に対応されて切られたって事。
頭の中の整理もついてきて、やっと十分に考えることが出来るようになった。
前々からの事を入れて考えると、 …やっぱり、学校が関係してるのか…?
…考えてるというより、直感なんだけどな。
そうやって思考していたら、オーストラリアが抱きしめてきた。
🇺🇸「!どうした?オーストラリア。」
🇦🇺「……兄さん達、もう帰って来ないのかな…」
オーストラリアの声は、今にも消えそうだった。
🇦🇺「…このまま、アメ兄も居なくなっちゃったら、どうしようっ……!!泣」
…忘れがちだが、オーストラリアもまだ中学3年生。
思春期とは言えど、家族2人が居なくなるのは、辛いのだろう。
そんなオーストラリアを、ニュージーランドは抱きしめた。
そして、俺に問いかけた。
🇳🇿「…アメ兄は、…いなく、ならないよねっ……!」
ニュージーランドの声もまた、消えそうだった。
その問いに、俺は
🇺🇸「……あぁ、居なくなったりしない。約束だ。」
そう答えた。
泣き疲れて眠った2人をベッドに寝かせ、自分も自室のベッドに寝転ぶ。
眠る間際まで、俺は明日どうしようかと考えていた。
…まあ、良い案なんて浮かぶはずがなく。
🇺🇸「……っだあぁぁー!もう眠い!考えるの終わり!」
とうとう俺に限界が来て、俺の悪い癖が発動してしまった。
必殺 明日があるし
どんなに兄弟のためと思っていても、やはり眠気には勝てないもの。
段々と、俺の意識は落ちていった。
🇨🇦「次回に続く!」
🇨🇦「200いいねありがとう!」
コメント
2件
ありがとうございます!
楽しみに待ってます!!