テラーノベル
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次の日、阿部が楽屋でケーキを食べていると
「阿部ちゃん、なんか美味そうなモノ…食べてるね///」
渡辺が、目敏く見つけて声を掛ける
「翔太も食べる?たくさんあるから、一つどうぞ」
「だったら、俺もショートケーキにしようかなぁ〜♪」
「あぁ!ごめん…。ショートケーキは、コレしかなくて…」
「そうなの?あぁ…全然良いよ。気を使わせちゃって。何か、ごめん…。それじゃあ俺は、コレにしよ〜♪」
箱の中からタルトを取って、ご機嫌そうに笑顔で笑う
「そうだ。一口、翔太もどうぞ」
フォークで切って、差し出してみると
顔を近づけ、パクリと食べた
「んっ…ショートケーキも、やっぱ…おいひっ///」
【美味しい】が【おいひっ】になっているのが
可愛くてニヤけてしまう…
「ほら、翔太。もう一口…///」
もう一度見たくて差し出すと
「本当に良いの?食べちゃうよ?」
遠慮しながら、嬉しそう…
そのまま…パクリと食い付くと、上唇に付いたクリームを
俺の目の前で、ペロリと舐めた
「///」
どうしよう…
翔太が凄く可愛くて、夢中になり始めている自分が居る
いつも康二とめめのやり取りを、少し離れた場所で見ていてだけで
『元気だなぁ…』
何て、思っていた
それが何だか…変わる雲行き…
「阿部ちゃん、お礼。こっちも、あげる///」
恥ずかしそうに、俺の口の前に持って来て
「阿部ちゃん。ア〜ン///」
何て事を、されてしまう
「ありがとう///ア〜ン///美味しいね///」
持って来たのは、自分なのに
『翔太のケーキは、格別美味い///』
何て、ニヤニヤ考えて…
「そんなに美味しい?もう一口ね///」
ニヤついているのを、勘違いして
もう一度…俺の前に差し出した…
『二度目の【ア〜ン】は、舞い上がらずに…味わおう…///』
意を決して、口を開けると
「しょっぴー!俺にも、ア〜ンして///」
康二が腕の軌道を変えて、俺のタルトを横取りされた
「ちょっ…返して!俺のタルト!」
普段、温厚な俺が声を荒げ…
康二に抗議をしたのに驚いて
「食べ掛けでごめん…。タルト、あげる」
翔太は、俺に皿を押し付けて来た
「翔太…違っ…!そうじゃなくて…」
「俺、飲み物…買って来るね」
小さく頭を下げて、出て行く翔太に…
『違う!誤解だ!そうじゃないー!!!』
心の中で、手を伸ばし
俺は、大きな声で叫んでいた…
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