テラーノベル
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「あれ?翔太、どうしたの?」
楽屋の側の自販機に、物思いに耽る…翔太が居た
「ちょっと、色々ありまして…」
「色々?何か悩み事?」
複雑そうな顔をしているのに気が付いて
俺は、そう声を掛けた…
「悩み事って程では、ないのかな…」
阿部に、怒られたのは大した事か?
康二も無事だと良いけどな…
考え事をしていると
照が、俺の腕を掴んだ…
「ちょっと、気分転換しに行こ。確か、翔太も時間あるだろ?」
スマホのスケジュールを確認すると、偶然2人は空きがある
「良いけど。2人で何処行くの?」
「ちょっとドライブ///今日は俺、愛車で来たし///」
「照の車、この前乗ったね。荷物多くて困ってた時に…。あの節は、本当にお世話になりました」
ワザと、深々お辞儀をすると
照も俺に合わせて、お辞儀した
「ほら。遊んでないで、さっさと行くよ!///」
ここに居ては、他のメンバーに見つかりそうで
腕を引いて、その場を離れ…
「それじゃ、今から出発します」
2人を乗せた車は遂に
事務所を飛び出し、2人っきりに…
「この曲、懐かしい〜」
ドライブデートのお供の曲は
勿論、自分達の持ち歌で…
2人は楽しそうに歌いながら
笑顔で、時間を満喫していた
「///」
横から翔太の美声が聞こえて
凄く気持ちが昂っている…
ここには邪魔する奴は誰も居ない
やるなら今しかないが、勇気が出ない…
目黒や康二に言った様に
告白しても上手くいくとは限らない…
「はい。目的地に到着です」
人気の無い高台に車を止めて
座席を後ろに倒して一息付いた
最近、忙し過ぎて何もかもが早送りで
気持ちに焦りが出始めていた…
「ん?どうした?倒れない?」
隣の翔太が、苦戦しているのに気が付いて
助けを出そうと身を乗り出した…
「ちょっと…レバーが硬いかも…」
翔太の身体を乗り越えて
レバーを強めに押してみる
「うわっ!ちょっ…ビックリした…」
いきなり、座席が後ろに倒れ
照に押し倒されている様な体勢に…
「ごめん。翔太…大丈夫?」
顔を見ると、目が合った
「!///」
想像より近い距離に驚いて…
思わず、飛び退き…後悔した
『おい!俺!今のは凄くチャンスだろ!』
身体を…いくら鍛えても
気持ちは、昔のままの優男…
『あの距離なら、キスだって出来たのに…』
意気地なしの自分に、ガックリとして
ハンドルに伏せる様に額を付けると…
「ちょっ…照、大丈夫?」
今度は逆に、俺が翔太に心配された…
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