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#小峠華太
(°▽°)華音
429
#とがかぶ
優奈
37
#とがかぶ
優奈
21
・京極組×小峠さんです
・華太さんが女装してます
・かっこいい京極組は居ません
・キャラ崩壊多少あるかも
以上がよろしければどうぞ!!
ある日の昼下がり
「…………」
小峠華太は組内に置かれている鏡に映る自分を見つめていた。
鏡に映っているのは顔にメイクを施され黒白のフリルが可愛く装飾されているメイド服を着ている小峠。
そして背後には満足そうな香月が微笑んでいた。
「お!やっぱ結構似合ってんな。あれだな、クール系の女だわ」
香月は満足そうに話しメイク道具を片付ける。
始まりは2時間ほど前。女装潜入を終わらせた香月がメイクを落としている所にたまたま小峠が通りかかり、そのまま暇だからという理由で小峠は顔やら服やらを好きに遊ばれている。
「あの、香月の兄貴……そろそろ脱いでもいいですか?ずっとこれは落ち着かなくて」
小峠が心底面倒そうに、また今すぐにでも逃げ出したそうな声で呟く。
しかし香月は逃がさない、とでも言いそうな顔でニコリと微笑んだあと1枚のメモを渡す。
「これ。姐さんがお前におつかいだってさ。今手空いてんのがお前くらいしか居ねぇらしい」
小峠はメモを受け取り中身を見る。じゃがいも、にんじん、豚肉など一般的な材料が手書きで書かれていた。
「ああ、ありがとうございます。ならそろそろ着替えてきますね」
そう言って小峠は別室に行こうとする。
しかし後ろからガシッと肩を捕まれ引き止められる。
「は?何で?」
「え?」
「何で着替えるんだ?」
「えっ」
香月が悪戯げに口角を上げながらわざとらしく聞いてくる。
そして小峠を出口まで追い出したあと、
「そのままで行け」
「いやでも」
「行け」
「………」
そうして小峠のおつかいが始まった。
(最悪だ…)
あれから数十分後、小峠は両手にマイバッグをぶら下げながら歩いていた。
スーパーに入れば周りの視線を集め、知り合いとすれ違えば「今日の小峠くんは可愛いねぇ!」と謎に褒められた。
「クソ…こうなったらこれ以上知り合いと会う前に帰らねぇと」
そう呟いた途端
「小峠さん?」
後ろから声が聞こえた。
小峠の背筋が凍る。
最悪のタイミング
この声は
「久我……くん…?」
恐る恐る振り返ると、そこには……
「うわーー!?は!?ちょ、うそ、何すかその格好!!」
鼻を抑え見たこともないくらいに目を輝かしてこちらを凝視している久我がいた。
(よりにもよってコイツかよ!!)
小峠は鏡の前にいた時よりも心底面倒そうな顔をした。
「あー…やぁ、久我くん…悪いんだけど俺今忙しいから後にしてくれ」
「あと帰るだけなんですよね!聞こえてましたよ」
(クソが!!余計な事喋っちまった!!)
小峠が心の中で悪態をつく。
小峠にとって久我は可愛い後輩であり強さの面でも性格の面でも尊敬している存在ではある。
決して嫌いだとかそういう感情はない。
パシャパシャパシャパシャ
「うわーー可愛いーーあっ小峠さんちょっと後ろに手を組んでくれませんか?」
「…」
こういう面を除いては。
「久我くん。許可なく写真を撮るのはやめてくんねぇか」
「いやそんな事言われてもメイド服の小峠さんなんてもう二度とお目にかかれ無いかもしれないんスよ!?あと1時間は付き合ってもらいますから」
「本当に勘弁してくれ… 」
ここは商店街のど真ん中。普通に通行人は居るし久我の存在も相まってより視線が集まる。
「分かった。分かったから場所を移そう。ここじゃ人目が多すぎる。」
「あっ、じゃあいっそのことウチの事務所来てくださいよ!ね!!せっかくですし!」
何がせっかくなのかは分からないが、これ以上ここで騒がれても面倒なので小峠は渋々頷いた。
「……分かった」
そうして小峠達は京極組の事務所に向かった。
パシャパシャパシャパシャ
一条「お、小峠くんいいねそのポーズ。次はもうちょい脚強調してくんね?」
野島「わぁ!その腰のラインいいですね!もっと前に屈んでください!」
久我「小峠さん超可愛いっす♡」
小峠「……………………」
事務所に足を踏み入れた時点である程度察していた小峠だったが、まさかここまで人に囲まれるとは思っていなかった。
小峠「……あの、流石にこんなに撮られるとその、こちら側も反応に困るというか…」
一条「その顔もいいな、撮るから動くなよ」
小峠「………」
そうして続々と人が集まってくる。
仙石「メイド服着せたヤツセンスあんな」
高砂「華太くんの可愛らしさが引き立ってるわ〜♡」
小峠「バカにしてるとしか思えませんが」
小峠の顔はげんなりとしていて必死に現実から目を逸らそうとどこか遠くを見つめていた。
しかし、自分たちは本当に数年前までコイツらと喧嘩をしていたのかと疑問に思うほどおかしな状況に小峠もどこか吹っ切れてきていた。
そんな小峠は思った。
いっその事もっとおかしくしてやろうと
小峠「……」
小峠が丈の短いスカートに手をかける
久我「あれ?小峠さんどうし」
ぺらり、と控えめにスカートがめくれ上がる。
小峠「……サービス、な」
どこかいじらしげに呟く。
久我「うわああああああああ!!!!!」
一条「は??????え???何??」
仙石「(再起動中)」
そこは地獄だった。武闘派京極組の影はどこにも見当たらない。
小峠「(肩を竦めて爆笑)」
小峠は声こそ出していないものの全力でこの状況を楽しんでいた。
いつもは好き勝手させられている相手をこうも好きに愚弄するのは小峠にとって最高の時間だった。
久我「??何、幻覚?やば、俺疲れて…」
小峠「虎徹くん」
久我「虎徹くん!?!?」
小峠が久我に近づき久我の腹筋を人差し指ですーっと撫でる。こういうものは全て香月の兄貴直伝だ。
久我「ひぃぃっ!!」
小峠「虎徹くんって頑張り屋さんだよな。努力も惜しまず続けられてるし……。今日は、俺が虎徹くんの専属メイドになってやるよ。」
久我「!?」
自分で言ってて何を言ってるかよく分かんない小峠だったが、久我達の反応がみるみる変わっていくのを見るのは楽しかった。
久我「……」
ばたん。なんと久我が後ろに倒れた。気絶している。
一条「こ、虎徹ーー!」
小峠「は?」
野島「ここここれっ!気絶していますよ!よく見たら鼻血出てます!大丈夫ですか!?」
仙石「顔やっべぇな」
高砂「華太くん、なんて恐ろしいの……!」
小峠「…」
小峠は固まっていた。
小峠「……」
とてつもなく面白い。
小峠の目が悪戯げに光る。その瞳が次に捉えたのは、
一条「……おいおい、まさか」
小峠「はは」
一条「やべぇやべぇやべぇ、これやべぇ!お前ら逃げるぞ!」
野島「流石にあんなの食らったらまともじゃ居られなくなりますー!」
仙石「スリルあんなぁ!」
結局、1時間ほど鬼ごっこが始まり全員小峠の毒牙にかかった。
五十嵐「どうかこれ以上うちの組員を虐めるのはやめてくれないか……」
小峠「……すみません 」
コメント
3件
ニヤニヤしなが読めました! めっちゃ最高の作品ありがとざいます(*´▽`*)
あっこれめっちゃ面白かった!😂 最初は香月の兄貴に無理やりメイド服着せられて「最悪だ…」ってなってる小峠さんが、後半で逆に開き直って久我くんたちを翻弄し始めるの、最高すぎます。特に「虎徹くん」呼び&スカートめくりで気絶させるとこ、笑いました。 一条たちが「やべぇ逃げろ!」ってなるのも好き。小峠さんの悪戯っぽい目が光るシーン、キャラの魅力がギュッと詰まってて良かったです🌙