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ちょい長いです。
12頃の更新し忘れてました。
最悪だ!!
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
なつは、部屋に食事を持ってきたみことに、ふと声をかけた。
ー
暇72、…お前、LANの彼女なんだろ
みこと、へ? まぁ、そうだけど//
暇72、……協力しない? 俺と
みこと、…え?
暇72、別に裏切れって言ってるわけ
じゃない。ただ、こっちの話をちょっと
聞いてもらいたいだけ
ー
目はどこか冷たいが、
話し方は落ち着いている。
ただ──
“この男は何かを始めようとしている”
そう直感させる気配を持っていた
ー
みこと、…何をするつもり?
暇72、ひとつだけ。
俺の“選択”を、 邪魔しないで欲しい。
みこと、選択……?
暇72、いるまを選ぶってことは、
ここを捨てることになる。
だから──“最悪のケース”に備えて、
必要なら一部のお前らに
話をつけと こうと思ってる
みこと、…………
暇72、お前みたいに感情が読めない奴、
信用できないけど……
LANとすちの近くにいるお前だから
こそ、
ひとつ頼みたい
ー
──そうしてなつは、**「個人的な交渉」**を始める。
すでにLANたちの中に亀裂があることを、
彼は見抜いていた。
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
みこと、……すっちー、ちょっといい?
すち、ん、どしたん? らんらんと
ケンカでもした?
みこと、ちがうよ…そんなんじゃなくて……
すち、ん〜? 座ってて
飲み物持ってくるね
ー
──ふわっと優しい笑顔。
でも、みことはその穏やかさが
少し怖くなった。
ー
すち、はい
みこと、ありがとう、
すち、で?話って?
みこと、…あのさ、なつくんの話、
なんだけど
すち、うん
みこと、さっき、部屋に食事持って
いった時、なんか……変だった
すち、変?
みこと、“俺と協力しないか”って。
そんなこと言われた
“いるまを選ぶなら、
お前らを捨てることになる”って
すち、……はぁ
ー
──すちの顔から一瞬、笑みが消える。
ー
すち、そんで、みこちゃんはどうしたの?
みこと、聞いてるフリした。
報告しないとって思って……でも、
これって 報告していいやつ?
すち、うん……それで正解だと思うよ
みこと、……怒ってない?
すち、怒るわけないじゃん。みこちゃんは
正直に言ってくれた。それで十分だよ
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
照明がほんのり灯る会議室。
深夜、アジト内は静まり返っていた
ゆっくりと、すちがドアを開けて中に
入る。
その手には例の「資料」の写し
ー
LAN、すっちー? こんな時間にどうした
こさめ、……顔、暗いね。何かあったの?
ー
すちは、一呼吸おいてから言葉を吐いた。
ー
すち、…らんらん、こさめちゃん、
ひまちゃんのことなんだけど
LAN、ああ、進展あった?
すち、…いや、進展というか……
後退かもしれない
ー
LANとこさめの表情が引き締まる。
ー
すち、俺がいるまちゃんに……
“実験成功者”の資料を渡して、
その上で、あの“指輪”も見せた
LAN、は? まって状況理解できてないん
だけど…指輪ってなに? 資料も
聞いたことないし
すち、孤児院にいる子供たちが実験台に
なってて…実験台の成功者の1人が
いるまちゃん、あとひまちゃん
って感じで、…実験台成功者には
指輪が授けられる、その指輪
LAN、なるほどな…、
すち、たぶんいるまちゃんが……
指輪をはめて、ひまちゃんが
記憶を一気に取り戻したみたいで……
こさめ、………
すち、カメラで見てたんだけど
泣き出して、暴走とかはなかったけど……
ただ、あの子の“目”が、変わった
LAN、目、って……
すち、何かを“全部見透かしてる”
みたいな、そんな目。
まるで……俺たちの動きさえも、
見越してたみたいに
こさめ、面倒くさいことになっちゃったね
すち、うん。あのとき、
俺……躊躇しなかった。
記憶を思い出せば、何か変わるって、
信じちゃってたから……
こさめ、その“信じた結果”が……
どうなるか、こさ、ちょっと怖いな
ー
静まり返る室内。
すちは少し俯きながら、言葉を続ける
ー
すち、俺、正直に言うと……後悔してる
――もしかしたら、一番ヤバいやつ、
俺たちで引き金引いちゃったのかもって
ー
LANはしばらく何も言わず、
指を組んで黙り込む
こさめも珍しく声を出さず、
静かに目を伏せた
その空気の中、すちは静かに締めくくった
ー
こさめ、ねえ、らんくん……すっちー……
いるまくんに、ちゃんと伝えたほうが
いいんじゃない?
ー
LANが、少しだけ目を細める。
ー
LAN、……なんでだよ。
あいつに伝えたら、絶対“暴走”する。
なつのこととなったら何も
見えなくなるやつだぞ
ー
こさめは、軽く首を傾けたまま、
しかしその声には芯があった。
ー
こさめ、でも……“知らないまま”で、
もしなつくんが本当に何かしようと
してたら、どうするの?
LAN、……
すち、確かにこさめちゃんの言うとおり
かもいるまちゃんは……ひまちゃんに
とっても 特別な存在だと思うから
ー
LANは溜め息をつくようにソファにも
たれかかる。
ー
LAN、…じゃあ、どう言えばいいんだよ。
“覚醒して、もしかしたら俺ら
全員裏切るかも”ってか?
こさめ、それでも、伝えなきゃダメだよ
…本当に、“今”がギリギリな気がするから
ー
すちが静かに頷く。
ー
すち、俺が言おうか?
LAN、いや、……俺が言う。
俺の判断で放置してたんだ。
責任は俺が取る
ー
LANは立ち上がり、部屋を出る
その背に、こさめがぽつりと呟く。
ー
こさめ、……もし、これ以上“誰かの選択”を間違えたら、もう手遅れになるかも
しれないからね
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
わけわからん話になってきてすいません。
能力とか覚醒とかなんやら言ってますけど
思いつけきの脳死で書いてるので
そこまで気にしないで見てください。