テラーノベル
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ある少女はとある森を彷徨っていた。
まるで自分の帰るべき場所があるかのように真っ直ぐ。一方向へと進む。
しばらくすると少女の前には大きな門が立ちはだかっていた。
少女は門の前に立っている門番の青年に声をかける。
少女「あの…」
青年から返事が返ってくる。
「どなたですか?」
「今この時間は配達などないはずですが…」
少女はその疑問に返す。
「村に入れて欲しいです。私…別の村に住んでいた村人です…ですが…」
少女はそこで口を閉ざす。
この先の言葉は言いたくないようだった。
門番はさらに返した。
「なるほど…」
「隣村の方ですね?」
少女は目を丸くした。
「な、なんで分かったの?」
「…あ、ごめんなさい。びっくりしちゃって…」
「いえ、私も敬語を外されたほうが話しやすいですから」
「ありがとうございます…」
今、隣村はモンスターの襲撃が起こっている。なので避難する人も多いようだ。
「取り敢えず避難ですよね?ここは安全ですから。どうぞ」
「お入りください」
少女は遠慮気味に挨拶をする。
「お邪魔します…」
少女は村を散策するようだ。
「あの…」
少女は後ろから声をかけられた。
紫髪の可愛らしい村人だった。
「は、はい」
「君…見ない顔だね。もしかして観光に?」
「あの…私隣村の者でして…それで…」
「そう言うこと…分かった。大変だったでしょう?ゆっくりしていってね。」
「ありがとうございます」
「借家とかは村長に聞いてみると良いよ」
「ここに来るの初めて?」
「あ、はい」
「なら村長の家まで案内するよ」
「え、良いんですか?」
「お仕事もあるのに…」
「いや、大丈夫だよー」
「ちょうどサボりたかったし〜」
「それは…大丈夫なんですか?」
「まぁまぁ…」
そしてその村人は少女へ案内を始めた。
その時に少女は一つ気がかりになった事があった。
(この村…人が少ない…?)
そう、村に入っても姿を見かけた村人は今案内してくれている村人、ただ1人だったのだ。
「この村、人少ないでしょ」
「え…?あ…はい」
「実はこの村ね、門番含めてもいるのは8人だけなんだ」
「なんで少ないのか…理由を聞いても良いですか?」
「いいよ」
「この村には昔からの言い伝えがあってね」
「満月の夜に人狼がでるの」
「それをみんな信じてるんだー」
「そんな事が…」
「あなたはその言い伝えを信じてるんですか?」
「いや?私は信じてないよ」
「この村に住み始めて結構経つけどまだ出た事ないもん」
「…あっ!」
「え、どうしました?」
「名前聞いてなかったね!」
「あー…」
「私はbl!」
「私は…nns-って言います」
「よろしくね!」
「はい」
blは何かを見つけたように顔をした。
「あ!utiさんだ〜」
utiと呼ばれた人は、炭鉱らしきところの付近の木の下で昼寝をしていた。
「んぁ…blさんか…」
「また昼寝してる笑」
「だってこの村の日差しがちょうど良いんだもん…」
「あれ、君は?」
nns-は、いきなり話しかけられて戸惑う。
「あ、ごめんね?いきなり話振っちゃって」
「大丈夫ですよ」
「良かった…ありがとう」
「僕はね、utiって言うんだ〜」
「utiさん…ですね」
「私はnns-と言います」
blが口を開く。
「utiさんはまぁ、仕事は基本しないけどエンジニアutえもんとか言われてるぐらいに技術はあるんだ」
「へぇ…すごい…」
「nns-さんは村長に会いに行く感じ?」
「あ、はい」
「今村長は買い物から帰ってきたところだからちょうど良いんじゃないかな?」
「あ、ほんと?」
blさんが私の代わりに答えた。
「僕がこんなとこで嘘言うはずないでしょ笑」
「それもそっか笑」
軽く冗談も飛ばしている。それほど仲が良いと言うことなのだろう。
そして軽く歩くと大きな家が見えた。
「村長〜!」
そう呼ばれて、1人の女性が歩いてきた。
「あっ!blしゃんなのだ!」
「隣にいる女の子は?新しい子なのだ?」
私は違和感を覚え、視線を前に向けた。
「……え?」
「odrk……さん?」
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