前話カプと繋がりアリ
深澤side
なんだか変な夢を見た。
舘さんがswitchだった夢だ。
それは俺にとって余りにも理想的な世界だった。
「しょっぴぃ!おはぴーまん♡」
今日も今日とて佐久間が翔太にくっつく。
あそこは恋人だが少々狂った関係だということは周知の事実だ
「うるさい(“sh”)」
「ん…ッ♡」
こんな風に当たり前のようにコマンドを使うし、佐久間もそれに喜んでいる。
他のsubがいたらと思うとヒヤヒヤする
「佐久間、おはよ」
と声をかければ声は出せないのでブンブン手を振ってくる。
そしてくるっと体を翻し、翔太の膝の上に大人しく座ってスマホを眺めている。
当たり前の光景となりつつあるのが正直怖い
「おはよう、」
すると舘様が入ってきた
「ぅお、おはよう…」
「翔太、佐久間もおはよ」
佐久間はブンブン手を振りグッドマークを出す
翔太は立ち上がり舘の方に向かえば、手を繋ぎ「お、はよう」と言って佐久間の方に戻って行った
は?え、なに?
舘様もびっくりキョトンとしているが佐久間はなんともない顔をしていた
なんだよほんとに…
そしてそれは次の収録でも起きた
「涼太」
「ん?」
舘をぎゅ、と抱きしめ「おはよ」と
舘様も1度目ではないためか「おはよ笑」と返している
ちょっと嫉妬する
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久しぶりのオフで舘さんと買い物に行った。
お互い買うことはまあ好きなのでなんとなくあっちも楽しそうにしてくれた
「館さん、個室のバーとってあるんだけど行かない?」
「予約してんならもちろん行くよ、ありがとう」
さらっと了承してもらえて俺はウキウキだった。
…
「深澤様ですね、こちらへどうぞ」
案内された個室でカクテルを飲みながら談笑をする。
「なんか最近変な夢見てさーw」
館さんがゆっくりカクテルを降ろしすらっとした目がこちらを覗く
「へぇ、どんな?」
つくづく綺麗な人だな、と
「あ、舘さんが”switch”って夢…」
あ、コマンド間違えて使っちゃった。まあ館さんdomだし
「ぁ」
ふいに舘さんが涙をこぼし始め震え出した。
そんな、まさか
「え、ちょどしたの?大丈夫?」
「ぅ…」
舘さんが頬から涙を拭っているが焦点が定まらない。
間違いない、この感じ。
sub drop してる
ってことはやっぱりswitch なのか?本当に?これが夢だったりしないよな?
頬をつねれば確かに痛い。
「だ、舘さんsubだったの…?」
過呼吸してるだけでその返事はない。とにかくcareが必要みたいだ
「舘、だーて、」
しょうがないので無理やりこっちを向かせ、
「”look”」
館の目線がゆっくり俺の目線に混じり合う
「ありがとう、”good”館、すごいね」
ぎゅ、と抱きしめ背中をさする
「”good”すごいよ、頑張って戻ってきて」
それでも舘の過呼吸は治らない。
こんなことじゃダメか…
す、と体を離してもう一度コマンドを出す
「館、”look”こっち見て?」
まだ涙で歪む館さんの瞳孔が俺の瞳を映す
「館、…”kiss”」
そう言うと、戸惑いながら俺の唇に館の唇が触れた。
柔らかくて、いつか…なんて夢見ていたその瞬間に俺は脳がクラつく。
ぱ、と唇を離しまたぎゅっと抱きしめる
「ごめんね…”good”“good”…愛してる、本当にごめん、だから…dropから戻ってきて」
「…ふっか…」
声が聞こえた。
少し意識が戻ってきたみたいだ
俺は館さんを抱きしめたまま耳元で呟く。
「館、”switch “」
すると舘さんの震えがだんだんと収まっていく。
「ふっか…ごm」
「ごめん‼︎‼︎」
館さんが言い終わる前に頭を下げる。
冗談でもswitchなんてコマンドは言ってはいけなかった
「違うよ、言ってなかった俺が悪いんだ…」
なんでそんなこと…
「俺は翔太と関係を絶ってから、sub欲が満たされずにいるんだ」
「え?」
「俺はずっと…翔太とplayする関係だったんだ」
「え、そ、そうなんだ」
正直戸惑いと嫉妬で胸がぐるぐるして気持ち悪かった
「でも、翔太は佐久間と出会って、恋をして。俺たちの関係は終わった。
今でも心配して触れたりはしてくれるけど正直佐久間に申し訳ない…」
「オ、お俺でよかったら…playとか、する、よ?」
取られたくなくて、俺の方を見て欲しくて
「申し訳ないな、流石に」
「す、好きなんだ!だ舘のことが。」
だっせぇ告白。
「え、あ、ありがとう…でもふっかのことはそうゆう目では見れないな」
そんなあっさりされるなんて、
まあ、そうか
「その、playするだけでもいい!舘のこと助けたい!
俺のこと…好きじゃなくてもいいから…」
しがみついて女々しいな
「ふふ、ありがとう。…この後お相手してもらえるかな?」
え、え、いいの?や、やった!わ!わああああ!!
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宮舘side
メンバーの深澤にcareをお願いしてしまった
申し訳ないし、ふっかのことは気になったこともないけど。
playしてもらえるのはありがたい…
ホテルに行き、ベッドでお互い向き合って座る。
「じゃ、じゃあ…いい?」
「ん、お願い。嫌な時は…離してって言うね?」
セーフワードも使えば大丈夫だろう
「涼、太…”look”」
「ん、」
ふっかの目を見つめる
「”good”、幸せだ…」
俺も少しづつ満たされて幸せを感じる
「えっと、”come”」
そっとふっかの胸の中に体を収める
「はわ…館…好き…」
なんでふっかのほうが幸せそうなんだよw
「ふっか、もういいよ。俺幸せ」
「え、もういいの?」
「うん、ありがと」
シャワー入ってきなって背中をとん、と押すとシャワーを浴びに歩いていく。
勃っているのを見る限り、俺で興奮したようだ。
「…翔太に会いたいな。」
急に寂しさが込み上げてきて布団の中で丸くなる。
あの暴力的愛を一身に受けていたのに、それを佐久間に掠め取られてしまった
またあの痛みでおれのことを支配してほしい。
そんな思いが俺の首を締め付けている
「なんでふっかはおれのこと好きなんだろ」
今頃翔太は佐久間とセックスしてんのかな…
いいなぁ、俺も…なんてね
ふと、ふっかの携帯が鳴り
なんとなくスマホの画面を見た。
「え、俺なんだけどw」
ロック画面に映っていたのは俺だった。
ほんとに好きなんだな…
出来心でスマホをタプタプし、パスワードに俺の誕生日を入れてみる。
「開いた…w」
写真フォルダを開けば俺ばっか、
なんだよ、俺も…愛されてんだなw
あ、ふっかがシャワーから上がったみたい
「ふっかごめん、携帯見ちゃったw」
「え?!ご、ごめん…引いたよね」
水が滴る彼は捨てられた子犬みたいでかわいかった
「いや、愛されてんなって。ちょっと嬉しかったよw」
「え、…そっか。じゃあこのまま進めるね!」
満面の笑みで俺の手を握ってくる。
「え?何を?」
「もちろん!舘監禁計画だよ!」
カチャッと音がすれば俺の腕には手錠がかかっていた。
「え。」
コメント
4件
やばっ .. 💜❤️ の 監禁 とか , 続きが 楽しみ すぎます っ ,! !
きゃああ~✴️ 主様、ありがとうございます🙇 うあ~い。🍾🍾🍾 彼の瞳に彼が映ってる❗ きゃああ~それです。それ😂