TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

【ねろ視点】

プテ「爆発かぁ…..」


不意にプテがそうつぶやく。ハッチャンの施設が爆発したという話。


身に覚えがある。『爆発』というものに。


ポン酢「そんな感傷に浸らないでもらっていい?忘れろってあんな話。」

プテ「無理だろ!記憶に刻まれてるよあんなの!」

ねろ「こっちだって忘れたいわ!」


ごうごうと青い炎が燃え上がるその影に消えていく蛇の姿。あんなの忘れられるもんじゃない。


K「あの事件お前らだったのかよ」

みや「俺でも知ってるぞそれ」

影。「結局何があったのあれって」

ハチ「あのとかそれとかあれとか何!」


派手なもの好きなハチヤマが詳しいことを話そうとしない俺たちに不満の目を向けている。

話すこと自体、俺は別にどっちでもいいけどポン酢…w


ポン酢「奏パイセン許してくれます?」

K「僕が咎めることなんも無いだろw総長には黙っといたげるよ」

プテ「ねろちゃん説明して~」

ねろ「俺?!」


俺が話すのかよ……w

かなりぶっとんだ話だけど…と前置きをして話し出す。




俺とプテが初めて会った日。闇市でプテがオークションにかけられていた日の話。


K「開幕地獄。闇市とか知らんぞそんなん」

ねろ「静かに聞いてて」


俺はやっと魔界の生活に慣れたくらいの時だったから、人~じゃない魔物がオークションにかけられているのは気分がいいものじゃなかった。

オークションって言っても、お金で買う訳じゃなくて、何人かが同じ商品を欲しがったら決闘みたいな感じで戦ってた。なんか魔物に買われるのって可哀想だし、取り敢えずプテを俺が買った。


プテ「えっ、と」

ねろ「名前は?」

プテ「プテラたかはし……」

ねろ「えっ人間みたいな名前。」


プテは先代の真祖が名前を気に入ったらしく、魔名に元の苗字を採用されたらしい。

俺より魔界に慣れているであろうプテに道案内を頼み、魔界探索に赴いた。


しばらく鬱蒼と茂る赤黒い森を歩き続けた後、パァっと視界が明るくなったところで、目の前に大きな木造の建物が現れた。その脇に頭だけで俺より大きな蛇が1匹いて、口に何かをくわえていた。


ねろ「でっっっっっか」

プテ「大蛇だね。何くわえてんだろ。」


口にくわえた俺とプテ2人分の大きさがありそうなものを木造の建物の窓から投げ入れた。ガシャンッという大きな音に周りにいたのであろう魔物たちが集まってきた。そしてその数秒後。


ドゴーンッ!!


爆音とともに青白い炎と煙が巻き起こり、木造の建物はあっという間に炎に包まれた。そしてその炎の影に、窓から何かを投げ入れた大蛇の姿が映った。




K「ポン酢さんさぁ……」

ポン酢「いや、俺じゃないの。アイツが勝手にやったの」

影。「まぁまぁ話は署で聞くから」

ポン酢「あれ、これ捕まるんですか?!」

K「仕方ねぇ許してやるか。それより闇市の方が僕は気になるんだけど?」

プテ「まぁまぁ、僕そのことほとんど覚えてないから」

K「そういう問題じゃないけどwま、いっか〜」


相変わらずふわっとした軽い判断だな。こんなんでこいつ真祖やってられてんのすごいな。


ハチ「大蛇が投げたのは爆弾ってこと?」

ポン酢「それはそうだよ。どこで手に入れたか知らんけど。」

ハチ「すげ〜!俺も見たかったその爆発〜!」

ねろ「命の危機感じたわ」

プテ「終わった……って思ったよねw」


もう二度とあってたまるかあんなこと。今後魔界に行くことは多分あんま無いと思うけど、ずっと平穏であってくれよな。


K「魔界に平穏なんて文字存在しないし、闇市くらいあってもおかしくないか!」

ねろ「平穏であってくれよ…w」

人間って面白い【長編完結】【短編】

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

29

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚