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「コホコホッ⋯」
お母さんがタバコを吸っている。
「ねえ、苦しいからそれで最後にしてくれない?」
「はあ?」
それを言うや否や鋭い視線をこっちに向けてきた。
タバコやめて欲しいな⋯
届かない希望を胸にその視線から何も言い返せなかった。
私の名前は 斉藤 優明(さいとう ゆあ)。お母さんは、喫煙者だ。酷い時には一本吸い終わったらまた吸うの繰り返しがある。止めてもキツく言い返されてしまうため、頭を抱えこんでしまう。
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「行ってきます」
「⋯」
返事もないまま私はドアを開けた。家の前には友達が待っててくれてる。
「ごめん!待ったよね、?」
「そんなに待ってないよ!笑」
彼女の名前は愛菜。優しくて、頼りがいのある親友。いつも私の面倒を見てくれる最高の親友。
「でさー、その時あいつがさー」
「あはは!なにそれ、めっちゃ面白い」
明るい笑い声をあげて学校の門へ入る。
私は下駄箱の下ら辺に上履きがあるため、わざわざ腰を曲げないと取れない。
重いリュックも背負っているし、きついなぁとか思いながら腰を曲げると
ズキッ
「痛っ」
急に頭が痛くなった。私の声を聞き付けた愛菜が駆け寄ってきてくれた。
「優明?大丈夫?」
気づけばあの痛みはなくなっていた。あまりにも心配そうな顔で私をのぞきこんでくるので大丈夫!と明るく返事をした。