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## 『一匹狼ヤンキーは、風紀委員長の幼なじみに調教されました。』
# 第5話:不意打ちの約束
相合い傘のまま、いつもの見慣れた通学路を歩く。
雨の音が世界を狭くしているみたいに、傘の下は驚くほど静かで、お互いの体温だけがやけに近くに感じられた。
やがて、2人の家へと続く分かれ道が見えてくる。ここでいつも、それぞれの家に帰るのが幼なじみの決まりきった日常だ。
「じゃ、ここで。……傘、ありがとな」
翔太は涼太の肩から一歩離れると、照れ隠しに少しぶっきらぼうにカバンを持ち直した。早くこの心臓のバクバクを落ち着かせたくて、「じゃあな」と背を向けようとした、その時。
グイッ、と制服の袖を優しく引かれた。
「わっ……、何だよ涼太っ──」
振り返った瞬間、視界が涼太の胸元でいっぱいになる。
驚いて顔を上げた翔太の頬を、涼太の大きな、温かい手がそっと包み込んだ。
「涼太……っ?」
逃げられないように優しく固定されたまま、涼太の端正な顔がすぐ目の前まで迫る。心臓が跳ねて、翔太がぎゅっと目を瞑った瞬間。
──チュッ、
前髪をそっと分けられ、おでこに柔らかい感触が落とされた。
あまりのことに翔太の思考が真っ白にフリーズする。
ゆっくりと顔を離した涼太は、耳まで真っ赤にして固まっている翔太を、この上なく愛おしそうに見つめていた。その瞳はいつもより少しだけ熱を帯びていて、だけど声は、どこまでも優しくて真っ直ぐだった。
「翔太、好きだよ」
「……え、」
「からかってない。ずっと、お前のことが好き」
あまりにも不意打ちで、あまりにもストレートな告白。
涼太は言葉を濁すことも、ぐらかすこともしなかった。ただ、優しく微笑みながら、翔太の真っ赤になった耳たぶにそっと触れる。
「じゃあね、また明日。風邪ひかないように、すぐお風呂入りなよ」
そう言うと、涼太は自分が少し濡れるのも構わずに翔太に傘を持たせ、引き止める隙も与えないまま、小さく手を振って自分の家の方へと歩き出してしまった。
あとに残された翔太は、大雨の中で一本のビニール傘を握りしめたまま、しばらくその場から一歩も動けなかった。
触れられたおでこが、熱い。
心臓が、耳の奥でうるさいくらいにドクドクと脈打っている。
「……っ、な、なんなんだよ、あいつ……っ!」
誰もいない道で、翔太は両手で顔を覆ってしゃがみ込んだ。
「大嫌い」なんて言葉、もう口が裂けても言えない。顔が爆発しそうなほど熱くて、嬉しくて、どうしようもない気持ちが胸いっぱいに広がっていく。
涼太のあの優しい声が、体温が、頭から離れない。
不器用な一匹狼は、完璧な幼なじみの手のひらの上で、もう完全に、逃げられないところまで甘く調教されていた。
✂︎————キリトリ線———–✂︎
体調不良になったって数週間前言ったじゃないですか
その日から3キロ痩せたんだけど
成長期に痩せるとか終わってる😇
食べればいいやんっておもうじゃん?
胃が小さくなったんだよ、多分
0.7人前とかでもお腹いっぱいになっちゃって
食べれんのよ
助けて((
コメント
1件
あーもう、これは反則だわ…! 雨の相合い傘からの不意打ちおでこチューって、甘すぎるでしょ🔥 涼太の「好きだよ」があまりにもストレートで、こっちまでドキドキが止まらんかった。翔太がしゃがみ込んで顔隠すシーン、めっちゃ想像できて笑ったわ。絵面が可愛すぎる。次話、どうなっちゃうんだろう…! 風邪ひかないで続き書いてほしいな(体調にはちゃんと気をつけてね!)
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#佐久間担
yuka🌃🪽💎@猫化中
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