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3 - 第3話 優羽の家族とアパートの 「秘密」

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2025年03月23日

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篠崎莉音「え……?ほんとにここで合ってるの……?」

優羽「うん!ここに僕のお兄ちゃんたちが居るんだよ〜!」

あれから私は優羽に連れられて上の階の部屋へと来ていた。

篠崎莉音(でもここって、私以外誰も入居者いないって、管理人さんが言ってたような……?)

ガチャ……

優羽「ただいまー!!」

??? 「おう、おかえりー!」

???「もー、遅い〜…」

??? 「その子が新しい入居人さん?!わー!!可愛い!!!」

篠崎莉音「?!?!?!」

(え?え??え??誰もいないはずの部屋に3人の男の子が……?!しかも何かめっちゃ品定めされてるような…気がする。)

ジー……。

篠崎莉音「ひゃあ?!あ、あの??」

???「あ!こら!陸!そんなにジロジロ見ないの。ビックリしてるじゃん。」

陸 「はーい…。」

???「ごめんねー、陸は初めて人間を見るから、多分珍しかったんだよ。このアパートに人間は何人か来てたけど、皆俺達のこと見えてない人達ばっかりだったからね〜…。あ、そうそう!自己紹介がまだだったよね!俺が長男の海。そしてそっちでムスくれてるのが、次男の陸。そして君の隣にいるのが三男の優羽だよー!宜しくね!」

ぎゅっ……

篠崎莉音「ふぇ?!あ、は、はい!宜しくです……!」

(なんだかすごくフレンドリーな人だなぁ……。悪い人では無さそう…?…ん?でも、優羽は1人だったって言ってたような……?)

篠崎莉音「あ、あの、失礼かもしれないですけど聞いてもいいですか?」

海 「んー?どうしたのー?」


篠崎莉音「あの、3人はその、本当の「家族」ではないですよね……?多分……。」

シーン……。

篠崎莉音(あ、やば、またやっちゃっ……。)

あはははっ!!

篠崎莉音「?!?!」

海「ごめんごめん…笑そこまでどストレートに聞いてくる人って、今まで居なかったからさ…。なんか新鮮だなって笑」

陸 「…って言うか、無神経。」

篠崎莉音「う、、」

海「こら?陸〜?」

陸「はいはい…。」

海「あのね、確かに俺達は本当の家族では無いけど、それでもこうやって同じアパートに憑いた者同士。本当の家族みたいにこうやって過ごしてきたんだ。それにね、ほら。」

そういうと陸さんはおもむろに窓の外を指さして見せた。

篠崎莉音「?!」

(え……?他にも幽霊…?ってか、妖怪…?的な人が沢山居る…。)

篠崎莉音「あ、あの、もしかしてここってー……」

海「そう!お察しの通り!このアパートの住民は、君以外、全員皆「ようかい」なんだ!」

篠崎莉音「……え、え……」

ぇぇええええ〜?!?!?!

ーこうして、またもや、とんでもない事実を知った私は、この先、このアパートで上手くやって行けるのか、ますます不安になった、私なのでしたー…。

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