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~食堂~
アゲハ「まずはゲスノートの使用者を見つけないとね」
アゲハは、もぐもぐと口を動かしながらそう提案する
ジンペイ「どうやって見つけるかだな」
すると、マタロウが茶碗をコトリとお盆に置く
マタロウ「コホン、コホン」
マタロウ「ゲスにされているのは学園内の人間ばかり。
きっと犯人もこの学園内の人物に違いないが…」
スポットライトに照らされたマタロウの目は別人だった
言うなればそう、曇りなき眼だ←←
フブキ「え??;」
コマ「出た!名探偵コナッポインだ!」
フブキ「コナッポイン?;」
コマ「コホンコホン咳をする主人公が出てくる、低年齢向け推理アニメだよ!」
フブキの疑問にコマが簡単に説明する
フブキ「そういえばそんなのがあるって言ってたわね…;」
アゲハ「マタロウ君、ほっぺにご飯粒付いてるよ…;」
ジンペイ「どうやって犯人を捜せばいいと思う?ココナッツボイン!」←
アゲハ「コナッポインだよ…;」
マタロウ「難しい案件だね。ノートに名前を書くだけで簡単にゲスにできて、
犯行現場を押さえにくいから」
マタロウこと自称コナッポインは顎に手を当て、考える
アゲハ「ノート自体に特徴はないの?」
マタロウ「目撃情報は少ないけど、パッと見は普通のノートらしい」
アゲハ「表紙にアルファベットの『G・S』…?」
アゲハはマタロウのスマホの画面を見ながらそう呟く
コマ「『G・S』?」
ジンペイ「『Gゲリ Sしそう』のことか?」←
コマ「多分、『Ge Su』(ゲス)の事だよ;」
ジンペイのボケにコマがジト目で突っ込む
マタロウ「コホン、コホン。まず最初は…」
そういってやってきたのは図書館
コマ「図書館?」
マタロウ「最初にゲスノートが出現したと言われているのは図書館。
手にした人間は頻繁に図書館を利用してる可能性が高い」
コナッポインモードからマタロウに戻ったマタロウはそう声を上げる
ジンペイ「なるほど」
すると、ジンペイはいきなり豚のコスプレをすると、
勉強してる生徒たちのニオイを嗅ぐ真似を始めた
豚の鼻をつけているからか鼻声気味になっている
ジンペイ「フガフガ…怪しい匂いがする」
「うわぁあッ!?;」
ジンペイ「こっちも怪しい」
ジンペイ「此奴も怪しい」
アゲハ「いや…ジンペイが一番怪しいからね…;」
すると、誰かがやってくる
?「こらこら、図書館では静かにしなさい」
アゲハ「あぁ、後藤先生、すみません!;」
注意してきたのは国語教師の後藤進
マタロウ「今、探し物をしていて…;」
ジンペイ「先生知らない?学園七不思議『ゲスノート』!」
そう聞かれ、あからさまに動揺する後藤
後藤「!いやあ、知らないなあ;とにかく、図書館では静かにね」
そう言ってこの場を去っていった
フブキ「なんか怪しくない?」
アゲハ「後藤先生って、一部の生徒からすごく嫌われてるんだよね…」
コマ「うん」
マタロウ/フブキ「「え?」」
ジンペイ「そうなのか?」
コマ「放課後、進路指導室で生徒に攻められてるのを何度か見たことがあって…」
マタロウ「嫌われるような先生には見えないけどなあ…」
外に出て行ったアゲハ達を、4階の窓からコッソリと見ているものが1人。
その子の手には、『G・S』と書かれたノートある
すると、ノートから不気味な目と手が生えてくる