ああ、孤独だ。恐ろしいくらいに独りなんだ。どう足掻いても其処には一人、それが私なのだ。今すぐにでもこの空の一部になってしまいたい、いっそこのまま消えて仕舞えば良かった。それぐらい怖いのだ。孤独が私を蝕み続け、いつか呑み込んでしまう時が一番幸せに感じるかも知れない、永遠に孤独に蝕まれる生涯は本当に嫌なんだ。お願いだ、どうか代わってくれよ。私の孤独を代わりに味わってくれないか、そうしたら私は、私は、あの時の友人達と話が出来るだろう。誰かが孤独に蝕まれている間、私は思い出話に花を咲かせるだろう。最悪な人間だろう、だが、人は皆そうだ。最悪で最低で醜いのだ、人間という生き物は。何と愚かだ。今、私の姿を見ながら嘲笑い、そうして酒の肴にするのだろう。何故って?私が醜く最低な人間だからさ。私は善人なんかじゃ無い、偽善者の一人だ。人一人も救えないものが救いを求めるなんて皮肉だと思わないか。でも私は生きるしか無いのだ、本当は生きることが怖くて恐ろしいのに、何故死にたくないのだろう。これも、人間というものの特性なのだろう。文字をひとつひとつ書くたびに命が擦り減っていく。もう消えてしまいそうだ、厭、消えて仕舞えば良いのだ。孤独は私の周りを永遠に漂い続け、私は一人立ち止まるんだ。最悪だ、来世は人間になんかなりたくない、どうせなら蝶になってこの狭い世界を飛び出したい。そうして生涯を終えたい。これが私の理想だ。ああ、本当に残念だ。
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