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すの短編3

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すの短編3

23 - 気になるお年頃 ❤️💙

♥

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2025年06月19日

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❤️「翔太、できたよ」



2人分の夕食をテーブルに並べ終わると、カウンター越しに翔太を呼んだ。翔太は振り返りもせずにコントローラーを握ったままゲームをしている。今、絶賛CMで流れているアレだ。先日、オンラインでメンバーと対戦してボコボコにされたのがよっぽど悔しかったらしい。せっかく作ったのに冷めるのが嫌なので、後ろからコントローラーを取り上げた。


❤️「ごはん」


翔太は口を尖らせ、俺を睨んだ。


💙「いらん」


手を出して、無言でコントローラーを返せと訴えている。もちろん無視した。


❤️「せっかく作ったのに何で」

💙「……………太った」

❤️「は?」

💙「太ったから要らない。返せ!!うわっ!!!」


そう言うと立ち上がって、無理に俺からコントローラーを奪おうとし、2人、バランスを崩して、ラグマットの上に倒れた。

仰向けの俺の上に、翔太が覆い被さり、腕を伸ばして乗っかっている。翔太が慌ててどこうとしたので腕を回してぎゅっと抱きしめた。


💙「離せよ、重いから」

❤️「全然重くない。むしろもっと太ってほしい」

💙「嘘だ。さっき風呂上がりに体重測ったんだ」

❤️「我が家の体重計、壊れてんの」

💙「まじ!?」


そう言うと、翔太は焦ったァと言って、そのまま俺の胸に突っ伏した。



❤️「そもそも抱き心地悪くなるじゃん、やめてよ、ダイエットとか。俺は気にしないよ」

💙「は???お前のためじゃねぇし」


翔太は赤い顔をしながら口いっぱいにご飯を頬張っている。可愛い。翔太はこうでなくっちゃ。


実は体重計が壊れてるなんて嘘だし、翔太の顔がほんの少しふっくらしてきたことには気づいていたけど黙っていた。

食後、翔太はおかわりして、腹をさすりながら、ソファに寝そべっている。


❤️「牛になるよ」

💙「動けない…美味すぎた」

❤️「それはありがとう」

💙「ごちそうさまぁ…」


そのまま寝そうな勢いだったので、姫抱きしようとして、腰を痛めた。不自然な格好でソファに投げ出された翔太が俺を睨んでいる。


💙「おまえ〜〜体重計壊れたって嘘だな」

❤️「大したことないって。すぐ戻るよ体重も体型も」

💙「えっ!そんなに?」


ぷにぷにした両頬を自分で摘む翔太が可愛くて押し倒した。


💙「あっ、おい!ヤダ!やめ……んんっ!」


その後、翔太は新曲の振り入れと、焼肉断ち、連日のサウナ通いであっさり体重を戻したどころか、さらに痩せて帰って来ましたとさ。






おわり。

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