no side
あれから数日後…黄くんの体調は万全になり、橙くんにお礼を言えたそうだ。橙くんは黄くんが安心するような明るい口調で、
「体調治ってよかったわ!」
と答えたらしい。その後、黄くんが紫ーくんに呼び出され不安になっている。そんな時のお話。
紫side
コンコン… と控えめにドアをノックしてきた。ガチャ、とドアを開けて入ってきたのは、数日前に橙くんが拾ってきた、黄色い髪の子である。名前は青ちゃんから聞き、俺は黄くんと呼ばせてもらっている。
紫「こんにちは!知ってると思うけど、俺は紫!皆からは紫ーくんって呼ばれてるよ!よろしくね〜、」
黄「こんにちは、!僕は黄と言います!…あの、僕も紫ーくんって呼んでもいいですか、?」
紫「もちろん!」
黄「ありがとうございます!」
数日前よりも穏やかな顔でにこやかなに笑っている姿を見て安心した。さっそく、本題にはいろうかな、病み上がりだし…あんまり長く話したら負担になっちゃうかもだし、
紫「さっそく、本題に入るんだけど…」
黄「…はい…」
そう言うと身構えてしまった。
紫「あ、安心して。黄くんをここから追い出すとかはないから。」
黄「…!そうですか、」
紫「黄くんはマフィアって知ってる?」
黄「…いえ、あまり…」
紫「そっか、簡潔に言えば人を殺すこと、だね、」
黄「…!殺人ですか、!?そんなことしてたら、!警察に…、!」
紫「ううん、俺たちはむやみやたらに人を殺したりはしないよ、依頼されたりしたらその内容によって殺すかどうか決めたりする。相手もマフィアだったりするからね〜、」
黄「なるほど…」
あれ…黄くんって、12歳って聞いたんだけど…?2歳差の青ちゃんと橙くんと同じくらいに大人びていて、話の理解が早い。話が進みやすくていいな、
紫「もしなってもらう場合、情報を調べてもらったり、管理することを主に任せようかなって思ってる。」
黄くんの体調の変化に対応できるようにそうしようと桃くん達と相談した結果だった。それを聞いた黄くんは驚いたような表情をしながら聞いてきた。
黄「それって結構大事なんじゃないですか、!?それを僕が…もし僕が間違って…
紫「そういうことはないから大丈夫。しかも、俺たちはもう黄くんのことを信頼しているし、ね?」
黄「信頼…」
紫「今すぐじゃなくてもいいから、意思が決まったら言ってね。ちなみにやらないって言っても、追い出したりはしないから。」
黄「ありがとうございます…。失礼します。」
そう黄くんは退出していった。…どうかな。
ガチャ
紫「…!?…桃くん、ノックぐらいしてよ、」
桃「はは、笑 驚いた、?」
紫「うん。」
桃「ふはっ、笑 紫ーくんなら分かると思って、」
紫「…桃くん、俺がなんでも分かるとは限らないからね、」
まったく、いたずらっ子のところは何年経っても変わってないんだから。
桃「ごめんって、笑 …あいつ、どう?」
紫「うーん、どうだろうね、黄くんが入ってくれたらすごい助かる場面もあるけど…無理やりさせたくはない。」
桃「だよなぁー…。」
俺たちは誰かのきっかけで入った。俺は父から。桃くんは俺から。青くんは桃くんから。橙くんは青くんから。きっかけは作ろうと思えば作れる。だけど、本人が望まなければ上手くはいかない。これは本人の意思に基づきできるものだから。
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