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穏やかな鼓動を感じて目が覚める。いつものように大きな体に包まれて温かい。乳が張っているから出さなくては、濡れてしまう。胸の辺りが熱くなる。
「ハンク」
「ああ」
指に髪を巻き付け遊んでいるハンクを見上げると額に口が落ちる。
「レオンに乳をあげたいの」
私は朝だけレオンに乳を与えている。
「待ってるぞ、泣き声が聞こえる」
「起こしてと言ったのに」
抗議など無視をして私を抱き上げ寝台に座りベルを鳴らす。ジュノがレオンを抱いて寝室へ入る。
「ありがとうジュノ。お待たせレオン」
ハンクが釦を外し胸を晒す。黒い瞳に涙の膜を張らせたレオンが頂に吸い付き喉を鳴らして飲んでいる。ハンクも起こしてくれたらいいのに、子の泣き声は気にならないらしい。
「出せ、反対だ」
出産から一月、ハンクは私を膝に乗せてレオンに乳を与えさせている。赤子に言ってもわかるわけないのに命じてる。
「こっちも飲むのよ」
胸の張りが引いていく。私が寝台から動けない十日ほどは私の居室に仕事を持ち込んでハンクは側を離れなかった。出産から十日までに産褥熱で亡くなる人が多いとライアン様が教えてくれた。聞いてないけれどハンクの母親もそうだったのかもしれない。
「歌え」
レオンに子守唄を聞かせながら乳を与えてからはこうして聞きたがる。腕の中のレオンは腹が満たされ瞳を閉じ力をなくす。吸い終えても抱き締めレオンの額に口をつける。
「もう少しこうしていて」
ハンクの返事はないけど私は動きたくない。こんなに満たされるなんて、沢山の喜びをハンクがくれるのね。
「離さないでね」
「ああ、幸せだろ」
「ええ」
ゾルダークの後継の誕生は貴族達に披露され、贈り物がたくさん届き、それらの全てはカイランが整理して礼状も送ってくれた。私はただハンクと時々レオンと穏やかな日々を送っている。
私の乳が出にくくなった頃から夜はハンクの部屋に連れこまれ過ごすようになった。
「まだ出るな…」
「ハンクっ飲まないで」
日中の執務室で空色を膝の上に乗せ、服から出した頂に吸い付くとまだ乳が出てくる。赤くした頂は随分色が濃くなって固くなった。飲むなと言われても出てくるものは仕方がない。細い体に腕を回して暴れても離れないよう捕まえておく。
「お前は俺のものだろ、黙ってろ」
「声が出るの…」
「そうだな、気持ちいいからな。押さえてろ」
口を手で覆い、喘ぎが漏れないように顔を赤くして空色から涙を流している。頂に吸い付き舌で転がすと体が跳ねて悦んでる。陰茎を擦り付けたいが、この体勢ではできんな。手を伸ばし服を捲り膝立つ足に触れる。
「ハンクっ駄目よっ」
「お前が声を我慢したらいいだろ」
頂を口に含み歯で挟んで舌で執拗に舐めてやる。秘所に触れると下着は濡れている。ずらして指を中へ入れ激しく擦ると体が震え強ばりだす。トラウザーズを下げ滾る陰茎の上に空色の体を落とすと全てを呑み込んでいく。
「いああ!ぅぅ」
両手で口を押さえる空色の最奥を突いてやると背を反らして達している。
「押さえてろよ」
腰を両手で持ち空色を上下に動かす。激しい動きに重厚な椅子は音をたて揺れている。淫らな水音が部屋に満ちて、空色のくぐもった声が俺を滾らせる。子を産んでから一月半も我慢したんだ、これくらい許してくれ。
「口を寄越せ」
奥を突いたまま空色の腰を俺に押し付ける。口を開けると涙を滴しながら俺の口に合わせにくる。腰を動かして奥を刺激すると俺の中に空色の喘ぎが流れ込む。泥濘は陰茎を濡らし締め付け悦んでいる。子を孕む場所へ陰茎を突き入れ子種を注ぐ。
「ああ!ぁぁぅ」
過ぎた快感に口を離した空色はのけ反り達したまま帰ってこない。腰を掴んだまま全てを注ぎ、細い体に腕を回して抱き締める。
腹に子がいる時は激しく突きたくても我慢したからな、たまには俺の我が儘を許してくれるだろ。
「ハンクっ」
ああ、まだ震えているな。中の締め付けが止まらん。
「仕方ないだろ」
奴の選んだ揃いの衣装を着るなど、どうでもいいがな、夜会は仕事だからな。
「楽しみにしていろ。踊れなくしてやる」
足腰立たなくなるほど抱き潰して踊れなくさせるのも楽しみだ、子種を滴しながら行けばいい。
また社交のシーズンが始まる。前回はハインス公爵家から始まったけど、ウィルマ様が辺境へ嫁入りした後、エドガー・ハインスが落馬で儚くなり、今回はマルタン公爵家が始まりの夜会を開く。
カイランはこの夜会のために随分前から衣装を頼み、夫婦ならば揃いで行くものだとハンクに話して頷かせた。衣装なんてたくさんあるうちから選べばいいと私が言っても、もう届くと私も黙らせた。着たくて着るわけではないのに、ハンクも頷いたのに、最近は俺を妬かせたなと言って意地悪をする。
「夜会が楽しみか?」
「…んぅ」
「そうか」
寝転ぶ空色の顔に跨がり、薄い茶の頭を支え小さな口に赤黒い陰茎を含ませた。腰を動かし喉奥まで行きつく。唾液でぬらつく陰茎がよく見えるだろうな。頭を掴み愛しい口に出し入れし、唾液を垂れ流す様を見て腰が震え出す。口には出さん。口から陰茎を出すと、苦しかったのか噎せている。
「ハンク意地悪はやめて」
そうだな、俺が許可したんだ。社交は必要だからな。だが、妬いてしまうものは仕方ないだろ。
空色を持ち上げ起こし、寝転ぶ俺の上に乗せる。腰を持ち上げ俺の顔に跨がらせ、秘所にしゃぶりつく。
「んあ!」
意地悪したからな気持ちよくしないとな。濡れているな、陰茎を口に含ませただけで液を溢れさせたか。
秘所に舌を突き入れ壁を舐め垂れる液を啜る。淫らな音に顔を赤くさせ嬌声をあげ悦ぶ空色の胸に手を伸ばし頂を指でこねる。舌で突起の皮を剥くと頭を振って悦び俺の名前を呼ぶ。赤い塊に吸い付くと面白いくらい簡単に達する。細い腰を持ち上げ自身も起き上がりそのまま泥濘の奥まで陰茎を入れる。抱き締め腕の中の体を揺さぶると寝台が大きく鳴る。
「妬いたんだ」
小さな耳に囁くと中が締まり体が強ばる。締め付けが心地いい、最奥が吸い付いてくる。
口を合わせ舌を絡め唾液を流す。締め付けに誘われてそのまま子種を中へ注ぐ。愛しい肩を噛みたいが我慢する。どんなドレスか知らんからな。
「俺を見ろ」
頭が揺れ空色が俺を見る。
茶会以来、外には出していない。久しぶりの外だ、不安にもなるだろ。
もう真夜中だ、このまま眠るか。後ろに倒れ、空色を上に乗せたまま掛け布を引き寄せ覆う。日中もこれに子種を出したからな疲れたろうな。背を撫でていると寝息が聞こえてくる。薄い茶に口を落とし、目蓋を閉じる。
カイランの頼んだ衣装は上部が藍色、下部が紺色で作られ、輝く銀糸が細かく刺繍されて所々に薄い赤が入れてある。サファイアの首飾りと揃いの耳飾りが輝く。胸が少しきつくて盛り上がるのは仕方がない。アビゲイル様はもっと盛り上がっていたから許容範囲よね。カイランは黒いシャツに紺色のトラウザーズ、青色のベストの上に藍色の長いコート。同じように銀糸で刺繍がある。しっかり揃いで作ったわね。
「キャスリン!綺麗だ…」
カイランの目線は胸に向かっている。おかしいかしら?
「ありがとう…おかしい?」
今さら替えることはできないからおかしいと言われても困るのよね。
「いや、綺麗だよ」
ホールで馬車を待っているとジュノがレオンを連れて来てくれた。
「レオン、お母様は出掛けるから、いい子で眠るのよ」
毎日夜はレオンの額に口を落として乳母に任せている。今日は遅くなる、口には紅も付いてる、頭を撫で黒い瞳を見つめる。
「レオン、行ってくるよ」
カイランはレオンの頬を撫で腹をくすぐる。時折レオンの様子を見に来ると乳母からは聞いている。
「行こうか」
腕を曲げて待つカイランに、手を軽く添えて扉へ向かい外へ出ると、全身黒いハンクが立っていた。
「父上、まさか行く気ですか」
「ベンジャミンに用があってな」
マルタン公爵?変な言い訳なんかして、私はつい笑ってしまった。
「ふふっ閣下、共に行きます?」
「ああ」
カイランの大きなため息が聞こえる。ハンクは先に馬車に乗り込み、私に手を差し出す。その手を掴み私も入り、カイランも続いて入る。
「なぜ父上の隣にキャスリンが座るのですか」
ハンクは無視をして天井を叩く。扉が閉められ馬車は動き出す。
「美しいぞ」
「ありがとうございます」
「これは胸が大きくなったんだ」
言いながらハンクは私の胸をつつく。その手を叩き顔を背ける。人前は嫌と言っているのに。
カイランの顔が赤くなってしまったけどこれは許容範囲なのよ。