Noside
ここは見えないものが見える世界。
あなたには見えないものが
沢山あるでしょう。
目を向けなさい。
今すぐに。さぁ、おやすみなさい。
Nakamuside
暗闇から目が覚める。
最後に見たのは時計の針が指す
9月11日午後11時30分
今が指すのは
9月11日午前8時30分
「やべっ!起きなきゃ…!」
急いで体を起こしクラクラする頭を
無理やり無いものにした。
おぼつかない足元を固定し
急いで下に降りていった。
「あ〜…ねみぃ…」
顔を洗いに洗面台へ急ぐ。
日付の予定を確認する。
今日は何も無い。
良かった…
寝ぼけて食べる朝食は
何もかもがぼやけて見えた。
…ってえ?
起きて30分はたってるぞ?
カレンダーもはっきり見えたのに…
もうとっくに覚めてるはず…
人間の目は慣れるはず…え?
そう考えた直後
猛烈な頭痛に襲われた。
立ってもいられず倒れ込む俺を
軽蔑の目で見ている
誰かがいた。
起き上がり当たりを見渡すと
白人と黒人が肩を組み俺を覗き込んでいた。白人は「大丈夫ですか?」ペラペラな日本語で俺に話しかけた。
「大丈夫です」困惑しながらもはっきり答えた俺に黒人と白人は安堵していた。なぜこんなに日本語が喋れるんだ?
中には怪我した白人を黒人が助けたりとあまりにも珍しい光景がそこにはあった。
しばらく辺りを歩いてみる。
するとあることに気づいた。
ゴミがひとつも落ちてない他、野良猫もいない。喧嘩してる人もおらず、周りは笑いに包まれていた。みんな生きることが楽しそうだった。
「こんにちは」
突然後ろから声をかけられた。
振り向いてみればフードを被った
男がいた。
「こんにちは。とても素敵な街ですね。」
「えぇ。綺麗でしょう。あなた達にとっては珍しいでしょう。」
「はい…確かに…」
「ここは見えないものが見える世界。」
「…へ?…」
しばらく沈黙が続く。
黙っていられない。
「ここは…どこなんですか?
それにあなたは…?」
「ここは見世物の世界。私は何者でもありません。」
「…え?」
何を言ってるのかが俺にはよく
分からなかった。
「あなた達にとっては理想でしょう。」
「はい…」
「確かにここは見世物の世界。ただし、あなた達が信じればこの世界は本物になる。」
男は俺に喋る隙を与えず続けた。
「例えば動物実験。動物のおかげで我々はものが安心して使える。その裏では動物達が苦しんでいる姿もある。このように…正確に明かされていない問題も沢山あるでしょう。それを我々は…」
「…!?ちょっと…!」
話してる途中段々と彼の影が
薄くなっていった。
「見かけに騙されないように。現実というのは常に1つきりです。」
Nakamuside
「!?…」
飛び上がって起きた目覚めは最悪だ。
時計の針は
9月12日午前7時だった。
「夢…だったのか…?」
頭もクラクラせず足元は安定していた。
顔を洗いに洗面台へ行く。
今日の予定を確認する。
「今日は…え…?」
背筋が凍る。
昨日の日付に
あちらの世界の彼の言葉が刻まれていた。何が起こっているんだ?
誰かに見られているのかもしれない。
俺たちは確かめられているのかもしれない。
政治的な問題や差別問題。地球温暖化や彼が言っていた動物実験など。
この世界には様々な問題がある。
中には明確にされていない問題も。
俺たちは協力して
解決とまではいかなくても
改善するために努力をする必要がある。
「俺たちが信じれば…見世物(理想)の世界も…」
本物になる。
皆さんは
見世物の世界を…今の世界を…
どう考えますか?
あとがき
どうもるるうぉです。
初めてのノベルいかがでしたか?
私自身も操作不慣れで苦戦しました…チャットの方もですが…()
どちらの方が良かったとか
ここをこうした方がいいとかあれば
コメント欄に⬇
もし良かったらこれからもノベルの方もあげていこうかなと考えております。
これらの世界の問題も
いつか解決するといいですね
では👋
コメント
3件
ちなみに今日出した告知に関してですが、ノベルの方とチャットの方、どちらがいいですかね?