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🖤 side
二重人格という訳では無いけど、俺の感情とは別に
“誰か”の感情が存在した。
それに気づいたのは17歳の時
確信したのは18歳になってから。
17歳になったタイミングで、俺とは違う誰かが、俺の中にいると何となくわかった。
それまではただの厨二病だと自分でスルーしていた。
それに、俺自身は体験していないのに
鮮明に覚えている光景が浮かぶ。
どこかの交差点で、オープンカーにぶつかって…きっと誰かを庇ったんだ。全身に衝撃が走って、仲の良い彼女らしき人にすごく泣かれて……
とても好きだったのかな。
この部分だけ、今起きたように鮮明に覚えている。
俺のもう1人の名前は 康二 だ
もう1人の俺がそう呼んでいる。
🌻「蓮?何考えているの?」
🖤「……あぁ」
彼女のチヒロ
でも、彼女とは思えなくなってきた。
もう1人の俺が否定している。
“この人じゃない”って
🌻「ねぇ、そろそろ受験だけどどうするの?」
🌻「私は実家の和菓子屋継ごうかな。」
🌻「ねぇ!聞いてんの?」
🖤「…あぁ」
🌻「蓮、誕生日迎えてからおかしいよ」
🖤「そうかな…?」
🌻「なんかいつもの蓮じゃない。」
🖤「そっか。」
それは俺でもわかる。
自分の雰囲気が違う。
🌻「蓮は将来どうするの?大学行く?」
🖤「俺は……」
🖤「ある女の人を探しに行く。」