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嫉妬の力って怖いと思う。そう僕が思ったのはある撮影の時の話。


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その時は新人アイドルとのコラボ撮影だった。皆で雑談したり手遊びしたり。わちゃわちゃした日常を撮っていた。みんな笑っていて楽しそう……ではなかった。僕の親友、キムテヒョンは方眉をあげながら目を細くして何かを睨み付けている。ちょっと、表情筋だいじょぶそ?めっちゃ怖いよ?テヒョンア。話が振られたときはアイドル特有の営業スマイルで乗りきっているが皆が話に夢中になっているときはガン飛ばしてある一点を見つめている。それは…もう言わないでも分かる。


うちのグループの長男と新人グループの一人が部屋の奥でイチャイチャしている事だ。何でも無意識鈍感ジニヒョンは自分がどんな目で見られているのか全くもって分かっていない。ん?僕はって?そりゃあ僕もプチギれてるよ?でもジニヒョン強化担のジョングガやテヒョナほどではないよ。


ジョングガはクリクリおめめだし?大丈夫じゃん?って思うでしょ。違うからね。あいつ目の奥バカみたいにどす黒いからね。もう前が見えないくらい。テヒョナなんか目力強いから目があったら殺されそうなんだよね。もう、二人とも。相手グループの人は全く気づいてないみたいだし?ヒョン達も結構キレてるし?ユンギヒョンとか見てよあの顔。あの人は敵に回しちゃダメだね。ナムジュニヒョンは持ってるペットボトル、ガチガチに握り潰してるからね。さすが破壊神。でもやっぱ一番怖いのはホソギヒョンだよね。一番穏やかで何も気にしてない良い奴だと思うじゃん?心のなかはもうどす黒いよ。ヤバイこと考えてると思うよ。


てか、ジニヒョンもちょっとは危機感もってよ……何?胸元開きすぎじゃない?誘ってます?もしかして。僕たち以外の人にあんなに親しくしちゃって。ありゃお仕置きだね。ん~でも一気にやるのは体が持たないか。じゃあまず順にユンギヒョンから…どんなプレイにしようかな。テヒョナはもうヤりたいだけヤるだろうね。ジョングガはドS質問攻めだね。ユンギヒョンとかナムジュニヒョンとかは玩具責めでしょ。ホソギヒョンは……うわっ、考えただけで鳥肌たつ……僕はどうしようかな…コスプレでもさせちゃおうかな?♡メイド服にナースにポリス!良いね~


🐱「おい、ジミン。お前顔怖すぎるぞ。気持ちはわかるが撮影なんだから表情筋、気を付けろよ。」

🐥「うぇ?!僕そんなヤバイ顔してましたか!?」

🐱「おう。お前が一番ヤバかったぞ。」


自分は大丈夫だと思っていた。ヤバイ顔をしていたのはわかっていたけれど、メンバーの中では一番ましだと思っていたのに。僕があのマンネ達よりヤバかっただって!?僕も結構ジニヒョンに溺れてるんだな…と少し実感してしまった。

はっ!じゃなくて!表情筋!気を付けなきゃ…

僕は自分の頬をむぎゅっとつかむと上下に動かして謎の運動をしていた。


「ちょっ、何してんるすか、ジミン先輩!」


コラボ相手の後輩の声が聞こえる。何してるか?お前らが何してんだよ。ジニヒョンにベタベタ引っ付きやがって。ケラケラと笑う後輩の声が聞こえる。何笑とんねん。見せもんとちゃうぞ。ジニヒョンもそれと一緒になって笑う。可愛い。でも隣にいるのが僕じゃないから。知らない男だから。僕のジニヒョンに触るな。そしてとっとと帰れ。と言っても僕達が相手側の事務所に来てるのでマネージャーさん達の許可を得ないと帰ることは出来ない。本当ダルい。先輩に来させてんじゃねーよ。おめぇらが来いよな。マジで。


ふつふつと不満を溜めながら時間だけが過ぎていく。本当に気持ち悪い。アイツなんかジニヒョンの太ももさわりながらずっとニヤニヤしてるんだけど。マジあり得ない。僕という存在がありながら。目の前に彼氏(付き合っていない)がいるのに気がついてないわけ?ジニヒョンにバックハグなんかしちゃって。


明らかに距離が近い二人。ジニヒョンは馬鹿だからなんも気づかず笑ってるし。相手は下心丸見えだし。もう間違ったらキスしちゃうんじゃないかってぐらい近い。もっと離れろよな。俺のジニヒョンに触んなや。あっ、一人称変わってもた。


「~で、ジミン先輩はこれについてどう思いますかぁ?」

🐥「へっ?あっ、えっと…何の話?」

「ちょっと~ジミン先輩~!ソクジン先輩って可愛いよねって話っすよ~!!」

🐹「ちょっ///もうこの話やめやめ!恥ずかしい…///////」


黙れ。にわかがジニヒョンについて語んな。俺の方がもっといっぱいジニヒョンの事知っとるしジニヒョンが可愛いだなんて当たり前の事だ。お前に言われるまでもない。てか、何こいつ。馴れ馴れしすぎない?キモすぎるんだけど。

「えぇ~照れてるんすかぁ?可愛、」

🐥「俺っ、ちょっとトイレいってきます。」

僕は目の前にある机をガンっと叩くと部屋を出ていった。


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「あれ?ジミンさん?今、撮影中では?」

一人のマネージャーに声をかけられた。手には大量のお菓子を持っていて部屋にいる皆に配るつもりなのだろう。

🐥「あぁ~いやぁ、ちょっと…ね、あのっ、この撮影っていつ終わりますか?」

「ん~もう少しで終わると思いますけど…皆さんがもう少し居たいと言うのであれば長引かせるのも可能ですよ。でも次の仕事も控えてますし長引かせるっていってもほんの数分なですけどね。」

「どうしますか?もう少しここに居ますか?」

🐥「いやっ!大丈夫です!!マジで!」

「へっ?あっ、そう…ですか…」

🐥「あっ、いや、次の仕事に遅れるわけにはいかないしやっぱり時間は守らないといけませんし!」

「そうですよね。それじゃあ早めに切り上げましょうか。」


しゃあ!とガッツポーズをしながらマネージャーに着いていく。こんなキモい奴等と一緒にいるなんて堪ったもんじゃない。さっさと帰ってお仕置き…♡♡


僕は軽快な足音を刻んで部屋に戻った。



怖い顔1 終わり

お姫様ソクジナがただ単に愛される短編集。

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