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カフェで再会した彼──氷室さんの家は、『アプティーチコーヒー』から徒歩一〇分くらいの場所にあった。大きな一軒家が建ち並ぶエリアで、富裕層が多そうだと思った。氷室さんの家も、外観から立派な高台の一軒家だった。庭には芝生が敷き詰められていて、犬小屋がある。けれども犬はいなくて、空っぽの犬小屋は雨風による経年劣化によって退廃的な雰囲気と、住犬のいない無機質な冷たさを放っていた。
「俺の名前は氷室理人」
「はあ」
「二五歳。フリーランスのWEBデザイナーをしている」
「はあ」
ここでいきなり自己紹介をしたのは、私に少しでも警戒されないようにするためだろうか。
「家の中はネットが繋がっている。俺がいいって言うまで何も喋らないでくれ」
私は小さく頷いた。
氷室さんについてリビングに入ると、氷室さんは大画面のテレビを点けた********
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