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話を聞くと、小学校で同級生だった、道長謙祐くん。
なんとなく覚えはあった。
そう、まだ幸せだった頃のこと。
クラスが一緒でよく遊んでた。
でも、彼が転校して、しばらくして、私はいじめられ、家では父親の暴力がはげしくなっていった。
次第に学校も、行けなくなった。
道長謙祐「杏佳…ちゃん。」
私「……」
なんか不安で。涼宮先生の服の裾を握った…
涼宮先生はこちらをちらっと見て微笑み、
涼宮「道長くん、杏佳ちゃんね、色々あって、人と話すのに時間がかかるの。僕は、杏佳ちゃんの専属カウンセラーなんだけど、やっと、慣れた人とはなせるようになってきたとこなんだ。」
道長謙祐「え…」
涼宮「だから、無視してるとかじゃないんだ。」
道長謙祐「そっか…」
先生「道長くん。だから、他の人には言わないで?」
道長謙祐「なんかよくわかんないけど、訳ありなんだ…。ただ俺は、久々に会えたから…嬉しかっただけ…」
私「……ごめん(小声)」
道長謙祐「え?」
私「ぶつかったし、あんま覚えてなくて…」
道長謙祐「いいよ、なぁ。たまに来てもいい?」
私「…先生がいるときなら…」
先生「入る時はノックして?で、私がいなかったら入らないこと。いい?」
道長謙祐「うん、わかった」
涼宮「無理に距離近づかないであげて?慣れたら少しづつ、杏佳ちゃんの方が寄ってくとおもうから…。それに、同年代の子との関わりも大事だから。よろしくたのむよ、道長くん!」
道長謙祐「わかった…じゃ、また明日な!杏佳!」
私「…うん…」
涼宮「良かったね(^^)」
私「……」
先生「テストも出来てるし、今日はもう終わりだね!疲れたでしょ?ゆっくり休んで?また明日ね(*^_^*)」
私「はい。ありがとうございました!」
涼宮「じゃ、帰ろうか。」
先生に挨拶をして、涼宮先生と一緒に学校をでた。
車の後部座席に乗ると、一気に疲れが出たのか、また、うずくまりたくなって…膝を抱え込み丸くなった。
涼宮「大丈夫?」
私「………」
すると、先生のスマホに連絡が。
涼宮「ちょっと、深谷と、なべ迎えいくけど、大丈夫?」
私「…うん…」
しばらくして、大きなビルの前に着いた。
すると、2人がでてきた。
深谷「おつかれー!あれ?杏佳ちゃん!」
私「…」
深谷「どしたの?」
涼宮「ちょっとお疲れモード」
そういいながら、深谷さんは、前にのった。
なべさんが隣に座る…
車は家に向かって走り出した…
しばらくしたら、眠たくなってきて…
車がカーブしたときの遠心力で、私はなべさんに倒れかかるとこを支えられた……
なべ「あぶねー…もう、このまま寝ときな」
そう言って、膝枕してくれた。
そして、頭を撫でてくれた…
それが心地よくて、いつの間にか寝てしまった…
深谷「ん?え??あれ?(笑)」
涼宮「ん?」
深谷「なべの膝の上…(笑)」
なべ「さっき倒れてきたから、危なくて…そしたら寝ちゃった」
涼宮「珍しい光景だな(笑)」
深谷「まぁ安心したよな顔してるし、いいんじゃない?(笑)」
なべ「よく寝るよな(笑)」
涼宮「勉強頑張ってるみたいだからね…今日テスト、解答欄ちゃんと埋まってたし。」
なべ「そっかぁ…あ。ニキビできてる…(小声)」
なべ「おいっ!!」
私「ん…?」
なべ「起きろ!」
私「えっ?あ、はいっ!すみません…」
深谷「なべ…もう少し優しくおこしてやれよ…」
なべ「悪かったな…」
私「あ、ありがとうございました…」
なべ「少し寝れたんならいいけど……」
私「ちょっとスッキリしました(*^^*)」
涼宮「もうつくよー」
私「…あ、はい。」