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「リリアーナ様! 魔法の道具で人を弄ぶなんて、最低ですわ!」
翌日、また別の令嬢たちが私に突っかかってきた。けれど、私は鏡のSNS機能を使って、彼女たちの「裏側」を事前にリサーチ済みだった。
「あら、そんなことより皆様。鏡さんが、皆様に伝えたいことがあるみたいですわ」
「何よ、鏡の言葉なんて――」
ゼノ君が鏡の設定を切り替えると、空中にある「記録」が映し出された。それは、彼女たちが学園の奨学金を不正に受給し、ブランド品を買い漁っている証拠の書類だった。
「鏡さんが『これ、悪いことだよw』って教えてくれましたわ。皆様、お顔が真っ青ですけれど、具合でも悪くて?」
「な、なな、何でそれを……っ!」
ゼノ君の完璧なカメラワークが、震える彼女たちの表情を逃さず全校生徒へライブ中継していく。
「あら、警察の方が向こうから走ってきますわ。きっと皆様の熱心なファンなんですのね」
「この、魔女……っ!」
泣き崩れ、警察に連行されていく令嬢たち。私はその様子をのんびりと見送りながら、鏡に飛んできたスパチャの金貨を拾い集めた。
「ゼノ君、なんだか皆様、急にお家に帰りたくなったみたい。不思議ですわね」
「……お前、自覚がないのが一番の恐怖だな」
ゼノ君は深い溜息をつきながらも、次の「映えスポット」へと鏡を向け