コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
※ 注意 ※
・赤桃赤
・ばちばちに病み
・超短い
ある日りうらがこう言った。
「俺が死ぬなら、クラゲみたいに死にたいな」と。
確か、珍しくりうらが人前で弱音を吐いていたんだ。
それを皆でぼーっと聞いて、ご飯を食べに出かけて。
いつものように騒ぎ始めたいむとりうらを後ろで眺めて、何だか安心していた。
そこにまろが混ざって、更に声を上げるいむに釣られて笑い始めるりうらを見て、メンバーの力は偉大だと感じた。
クラゲは死ぬ時、誰にも干渉せずに静かに溶けて綺麗に無くなる。
その意図はきっと、誰の記憶にも残らず自然と、気づけば消えていたい。そういう意味だろう。
でも、それは俺たちが許さない。
なぜなら俺らは、二度と切れない鎖で繋がっているから。
それは誰もが理解している。
だからこそ、りうらは俺らの前で話したし、他はそれを何でもないように聞いた。
メンバー皆、というか人間皆思考が沈む時はある。
でも、何かになりたいと言ったのはりうらが初めてだった。
仮に、りうらがクラゲになったとしたら。
俺はイソギンチャクになって死にたい。
クラゲの死に方┊︎水に溶けて跡形もなく綺麗に無くなる
イソギンチャクの死に方┊︎辺りの生物が全て息絶える程の腐敗成分を分泌させ、溶けて消える。