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「桃くんごめんね」
「….青、、?」
僕はその言葉を口にして、
唖然としていた
そうだ、わかった
桃くんだ
僕のここにいたのは、
桃くんだった。桃くんだ
どうして今まで、こんなに
大切なことを忘れて
「..桃くん、って誰ですか」
「あの人の名前じゃないやん..
もしかして思い出した?」
「….あーあー、出たでた、
僕じゃ分からない恋心ですか」
「…..っ誰かわからない、
誰か、分からないのに」
「大切な気がする、
凄い大切にしてた気がする」
「…居心地悪いですが」
「…..僕はここに居るんで
青ちゃん着替えてください」
「橙くんと話してて
僕じゃ分からないから」
「は、俺だって….」
「い!い!か!ら!」
「…僕はだめだよ」
なんだかんだ言って、
僕も着心地が悪い衣服を
早く脱ぎたかったから
すぐに脱いで、
橙は僕の背中を叩いて
リビング(仮)へ連れていかれる
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「んで…桃ってのが思い出せない人か」
「名前だけじゃ分からんなぁ、
結構おりそうな名前やし」
「いやいや、僕の桃くんは
大切なんだよ、僕の桃くん」
「….あ、、えーっと、俺も
ちょっとなんか聞いたことが」
「俺解剖したかも」
「…..は」
「ほら、俺ってさ解剖した人の事
全部覚えてるって、言ったやん?」
「言われてない」
「覚えてへんだけか?w
ここは主に少ないし名前、
いやでも聞くから自然と覚えるの」
「..とは言え、っそれは…!」
「…分かったわ、よっし」
橙は何処ぞから出したファイルを
取り出してパラパラとめくる。
ファイルにある1枚の紙を
あったあった、と言いながら
僕に渡してきた。
「…?」
「これ確かお前の」
「…だって、桃だもん」
「…..顔みたら、さすがに、
分かるんちゃうかな」
色褪せた薄いピンクがかった髪
翼が生えても違和感のない
純粋を表すような肌色
目元にある黒くなったクマ
腕も足も細くなっている体に
背中と腕と、身体中にある
日々暴力を受けていた跡
「…、桃、く」
「..」
「お前何したらそうなんだよ
体から絶望しか感じれん」
思い出したくない記憶があるような、
黒歴史が蘇るあの、嫌悪感
桃くん、桃くん
『青、あいしてる』
あんなに優しいあの声は、
全部全部僕のうそなの?
ねぇ、それって、「嘘」?
本当に好きだった?
僕、本当に幸せにしてた?
心から死なせていった?
僕は、僕は、何をしたの?
桃くんはもう居ない
けど、どこかにいる気がする
「…青」
「…俺思ったけど」
「ずっとお前が探してる人は
生きてて今もどこかに居るって、
どこかでお前のこと探してるって」
「下手に思って俺探してさ」
「お前はもしかしたら生きてるって
俺みたいに居ないわけじゃないって」
「そうであって欲しくて、
色々よく分からんファイル見て」
「驚いた」
「まさかのご遺体リスト、
….それにそれ見れば分かるけど」
「お前が探してた人は
黄が解剖した」
その時に時間が止まった。
「え、」という声が、
絶え間なく脳内に書かれる
「1回処分くらってさ、黄」
「医学部で、また学び直すって
1回ここ出ていったんよね」
「..だからあいつ、知ってんの」
「お前は覚えてないと思う
お前には分からない黄の話」
「今は、話せへんけど」
「…それ、教えて、!!
桃くんのこと何も分からない」
「だから、教えて、」
「…言えへんのよ、お前が
パンクしたら大変やから」
「ほら、黄には何食わぬ顔で
迎えに行くぞ、あいつ待ってるし」
「待っ、!….もー、橙くん」
「ていうか俺、爺さんに
呼ばれてるんだった〜…」
にしし、と可愛げに笑う彼は
僕さえ分からないことを
沢山知っている気がした。
はやく話してほしいって、
さっき欲張りしたけどダメで、
かつ、と足音がする
「..頃合いでしたか」
「まーな、よし、じゃあ俺
爺さんと対談だから行ってくる〜」
「あー成程呼び出しですね」
「ふんふんふ〜ふふ〜♪
待つあの花のように〜♪♪」
「…聞いてないし」
橙くんが鼻歌で歌った曲は
なんとなく、僕と桃くんに
似ているような気がした
それも、桃くん視点
桃くんは最後まできっと僕を
忘れず思ってくれている
分かる、僕は分かる
こんな思いばかりさせている
傷跡から思いが溢れてる
悲しすぎて、泣きそうになった
ごめん、ごめんね
可愛い可愛い笑顔が
まだ、分からないまま思い浮かぶ
桃くんは僕にずっと
呼びかけて話してくれたんだね
「…うわ、みっともないですよ
大の大人が泣くとか、」
「……..っうるさい」
「はー、そーですか」
「…僕他人が泣いてるところ見ると
昔の自分みたいでなんか嫌です」
「……僕みたいで、気味悪いの」
桃くんの笑顔も、今、
半泣きな黄についても
いつか僕のこの目で、
見なきゃいけないんだな
「……..話せよ」
「いやです」
「どうせ話す結末なんだから
嘘ついたってバレるのと同じ」
「いいです、別に」
「なら、お前が殺した人は
どこに居て、どこで血迷ってる」
黄色の瞳が揺さぶった
そう、僕の箱にあるこの話
黄の過去だ
僕は橙くんと仲がいい。
一匹狼なお前とは違う
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橙side
「ん〜、、っと、、よし」
「ここだ、」
「赤、お待たせ」
「……..」
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「いやー、今日もやな
素っ気なすぎて怖いわ〜」
「…….うるさい」
「今も元気にしてるか、
愛人に囲まれた部屋は快適?」
「..またその話」
「好きなんよ、お前の一途さが」
「…..俺の純粋な一途さを
バカにしてるの、」
「いやいや、まっさか〜w」
「でも、一目惚れって素敵だよな、
だって、犯罪犯すほどだもん」
「ねー、今はもう居ない紫くん」
「赤がいて幸せでしょー、
寂しくなさそうー」
「….気安く紫くんって呼ぶな」
「失礼失礼w」
赤のワンルームには、
青の恋人 紫 が居る。
死体ではなく、普通に生きてる。
それに驚くべきことに、赤は
連続殺人犯の犯人だ。
青と一緒にいる紫を必死に追って
ストーカーではないが、
行動は追っていたらしい。
犯行の動機は紫を手に入れて、
心臓近くの即死しない程度を
刺して気絶程度だった。
そして、赤はドナーをした。
あまり気分を悪くさせるのは
好きでは無いので言わないのだが、
医者が「違法」に、やっていた。
うん察せ
けど不十分な処置により、
ずっと寝たきりである。
だが心臓は動いているし、
脈も、呼吸もしている。
体も腐らないし、
生きている証拠はたんまりある。
「….いつ見ても、寝てる」
「もう俺は慣れっこ」
「1人のワンルームが輝くし、
自分にとって大切なんだ」
「….あいつも驚くやろうな、青」
「..俺は嫌い、俺から
紫を守らずだった」
「滅多刺しにしようと思ったけど
できるだけ逃げる時間も…
その他もろもろ時間がなかったから」
「やめといてあげた結果が、
まさかしぶとく生きてる」
「…いいこと」
「そうは思えない、俺は
紫以外の人間はいらない」
紫の小説の本を何度も読んだのか
ページが所々めくれている。
片付けなんて施されていない部屋なのに
紫色がかかった部屋だから綺麗だ
紫は何かと煌びやかで美しい。
上品さをイメージさせられる。
きっとそういう意味だろう。
買ってきた食べ物を置いて、
赤は紫を眺めるだけだ。
「…じゃあまた来る」
「またね」
「….」
ばたんと扉をしめる。
赤は明日も四六時中、
廃人のような日々を送って、
最低限の栄養をとって
紫と、一緒に
苦しみながら生きていく
1週間、ほど行けないな
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「..ふぅ〜た〜だいま〜!!」
「おかえりなさーい」
「どうでした?」
「いやーなんも話聞いてなくて
なんにも覚えてない!!w」
ずっとこんなかんじ。
俺は、赤のことを必死に隠す。
あいつは紫が居ないとダメ。
俺はその一途さが好きなんだ。
あそこだけが好きだ。
ほかは素っ気ないし態度とか
悪いしすごく問題児って感じで
あまり頼りがいがない。
けれどあいつの取り柄は、
紫を一生かけて守ること
あいつは紛れもない王子
紫を姫のようにして、守る
「ところで橙くん」
「あした駅前にできた
パンケーキ屋行くんですけど」
「一緒に行きません?」
重く考えられなかった
「ん、ええけど、!」
考えていなかった
これが仇となるなんて
これが、凶器の言葉になるなんて
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最後の黄くんの言葉、
死ぬほど迷いました。
パンケーキか買い物か
いけあにいけやとか
凄い迷いましたね!!!
ここで少し方針というか
色々考えたんですけど
私これ書いてる時が一番
楽しいのでもしかしたら、
メンバー六人分のエピソード
かいちゃうかもしれません
楽しいんでね!!!(アセアセ)